[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2017/12/12
抄訳記事公開日:
2018/02/21

「素晴らしい地球を取り戻そう」プログラムの第1次選抜研究者18名の発表

Make our planet great again : 18 premiers chercheurs sélectionnés

本文:

2017年12月12日付国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は以下のとおり。

2017年6月1日米国のパリ協定離脱決定を受けてマクロン大統領は「素晴らしい地球を取り戻そう」(MAKE OUR PLANET GREAT AGAIN)と銘打って、研究者、起業家、団体、非政府組織(NGO)、学生、市民社会全体が奮起してフランス主導の気候温暖化対策推進に集結するべく呼びかけを開始した。

フレデリック・ヴィダル高等教育・研究・イノベーション大臣らの支援の下に重点研究プログラムが開始され、その研究運営は国立科学研究センター(CNRS)に委任され、応募者への対処システムはCNRSおよびANRとの連携に委ねられている。

博士課程またはポスドクによりフランスでの短期または長期の研究滞在を目的とする1,822件の正式な応募を含む5,000の文書が”Campus France”により公式に受理された。これらの応募は世界の約100か国からのもので、大半は米国在住の学生または研究者(1,123名)からの応募であるが、英国在住者(53名)やインド在住者(51名)のものも含まれている。

応募案件の確実性・妥当性審査の結果、長期研究滞在に値する質の高い450件の応募(公式応募の約4分の1)を選出し、この第1波では非常にハイレベルのプロジェクト18件が採択された。第2段階の選考は2018年春の予定で、このイニシアティブに参画しているドイツと調整の上決定する。

採択された18件のプロジェクト受賞者は6か国の出身で、主として米国(13プロジェクト)出身である。女性が7名で、男性は11名。採択されたプロジェクトは非常にハイレベルで、ハリケーンに対する気候変動の影響、気候モデルにおける雲の影響、気候変動が汚染に及ぼす影響またはその逆、気候変動が保健環境に及ぼす影響、循環経済への影響についての理解など、特に重要なテーマを扱ったものである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]