[本文]

国・地域名:
デンマーク
元記事の言語:
英語
公開機関:
デンマーク高等教育・科学省
元記事公開日:
2017/12/06
抄訳記事公開日:
2018/03/23

欧州各国STI諮問委員会の年次会議を開催

Annual meeting for chairs and heads of National STI Councils in Europe

本文:

デンマーク高等教育・科学省の2017年12月6日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2017年11月3日にコペンハーゲンで国家STI諮問委員会(National Advisor Councils for STI)年次会議が開かれた。テーマは「デジタル化」であった。欧州の将来に備えるために各国の諮問委員会は各々の政府にどのように助言したらよいかということが全体に共通する問題であった。

コペンハーゲンの会合には、オーストリア、チェコ共和国、エストニア、フィンランド、フランダース地方、ドイツ、オランダ、スイス、デンマークの9か国から、科学技術イノベーション政策に関する国家委員会の代表が出席した。デンマークの委員会で議長を務めるJens Oddershede教授が今回の会合を主催した。

デジタル化の結果欧州が直面する数々の課題が各委員会より指摘された。
- 緊急性
デジタル化と技術進歩により、社会に急速な変化が起こっている中、政治的な意味での切迫感を高めるにはどうしたらよいか。
- 技能
今後の能力もしくは技術に対するニーズが不確実。学習し能力を備える必要性は認識しているが、何を学ぶ必要があるかが問題。適応性や、誰一人取り残さないようにする方法とは。
- データの質および安全性
データの品質、安全性および責任に関する基準(制定法)の必要性、データのメンテナンス。
- 科学イノベーションの可能性
科学イノベーションの新たな可能性とは。データを利用し、不確実性を科学イノベーションの建設的な進展に転換していくにはどうしたらよいか。

[JSTパリ事務所]