2017年12月20日付の「中国科学報」ネット版は、「2016年の中国の卓越した科学技術論文の産出数、26万編を超える」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学技術情報研究所はこのほど、「中国科学技術論文統計」を発表した。統計結果によると、2016年に中国の卓越した科学技術論文は26万2500編に達し、その中には2万5400編の卓越した国際論文と13万7100編の卓越した国内論文が含まれる。

論文の種類を見ると、2016年に中国の卓越した国際科学技術論文のうち、研究論文は全体の96%を占め、総説論文は全体の4%を占めた。

大学と科学技術研究機関におけるハイインパクト、ハイレベル科学研究の成果の産出状況の関連データによると、2016年の浙江大学による卓越した科学技術論文の産出数は2,971編に達し、第1位にランクされた。清華大学、上海交通大学、北京大学、華中科学技術大学はそれぞれ第2位〜第5位にランクされた。2016年の中国の科学技術研究機関では、中国科学院地理科学・資源研究所、中国科学院化学研究所、中国科学院長春応用化学研究所が論文産出数でそれぞれ第1位〜第3位にランクされた。

※中国の卓越した論文は中国科学者が発表した国際、国内誌から選定される。国際誌は各専門分野における被引用回数が平均値を超えた論文を抽出したもの。国内誌はこの5年間で中国科学技術の核心的ジャーナルに掲載された中国科学技術論文と引用データベースの論文の中で、累計で被引用順位指標が本学科の平均値を上回る高い影響力論文を抽出したものである。

[DW編集局]