[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2018/02/07
抄訳記事公開日:
2018/04/13

NSFのデータ・サイエンス最先端研究支援に大手クラウド・プロバイダーが参加ーアマゾン、グーグル、マイクロソフトが900万ドルを上限として支援協力

Leading cloud providers join with NSF to support data science frontiersAmazon Web Services, Google Cloud Platform, Microsoft Azure contribute initial tranche of up to $9 million in cloud credits through NSF’s BIGDATA program

本文:

2月7日付、国立科学財団(NSF)の標記記事の概要は次のとおりである。

NSFはデータ科学工学研究推進のために、BIGDATA(Critical Techniques, Technologies and Methodologies for Advancing Foundations and Applications of Big Data Sciences and Engineering)プログラムを通じて、新規に3,000万ドルを支援する

NSFの支援に加えて、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、グーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)、マイクロソフト・アズールからも、BIGDATA関連プロジェクトに関して、今後3年間に亘ってそれぞれ300万ドルずつの追加協力支援を受ける。この連携ファンドの目的は、大規模実験や拡張性研究に特化した研究プロジェクトを支援することにある。

「このNSFの支援に大手クラウドサービス企業が加わることは革新的なことである。この種の協力により、参加者が相互に利益を得るような領域での基礎研究が可能になり、技術開発や経済発展が促進され、長期的に米国に繁栄をもたらすようなイノベーションを起こすことになる」とNSFのコンピュータ・情報科学工学局局長のジム・クロセ氏は述べている。

この協力で特筆すべきは、この新たなBIGDATAで支援されたプロジェクトが、クラウドベースの保存データやコンピューティングにアクセスできるといったクラウド(cloud)クレジットを受けることができることである。

BIGDATAは2017年度のNSF横断型ビッグデータおよびデータ・サイエンス研究、教育、研究インフラに対する1億ドル超の支援の一環である。今回新たに支援されることになった21のBIGDATAプロジェクトでは、データ・サイエンスの基礎、つまり、ビッグデータを使った問題解決の理論、技術、方法論と、これらの基礎が向上することにより可能となる革新的な応用の両方が支援される。この21のプロジェクトのうち、8件はクラウド・プロバイダーの新規参画により可能となったクラウド(cloud)クレジットやリソースへのアクセスを享受できる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]