[本文]

国名:
フランス
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2018/03/28
抄訳記事公開日:
2018/05/22
元記事の言語:
フランス語

フィールズ賞受賞者ヴィラニ氏による人工知能に関する報告書

Rapport de Cédric Villani : donner un sens à l'intelligence artificielle (IA)

本文:

3月28日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の発表によると、数学者で国民議会議員でもあるセドリック・ヴィラニ(Cédric Villani)氏による標記報告書がこのほど公表された。発表の概要は以下のとおり。

2010年のフィールズ賞受賞者で世界的にも著名な数学者であるヴィラニ氏は、自らが作成した標記報告書の中でフランスを人工知能(AI)の最先端に位置づけるための道筋について次のように記述している。
・フランスは人工知能の研究で非常に優れた能力を有している。
・しかしながらそのような科学的進歩を経済・産業上の応用に変換することが難しい。
・またフランスの頭脳の外国への流出を避ける努力をする必要がある。
・人工知能開発の努力を傾注すべき4つの優先分野として、医療、輸送、環境、国防を特定している。
・これらの技術は人間の能力を超えた大きな能力を機械に与えるため、どこまで許容できるかに関する倫理的問題の審議も必要である。

報告書は次のような提言をしている。
・人工知能に関する学際的研究機関ネットワークの創設
・AI応用向けに特別に設計されたスーパーコンピュータの設置
・研究教育者、研究者の職務経験の有効活用
・あらゆるレベルでAIの熟練者の養成

※AIに関するフランスの現状
・AIに関する発表論文数では中国、米国、英国とともに上位4か国に入っている。
・研究チーム数は268チーム
・研究者数は5,300名
・理工系グランゼコール81校および38大学でAI関連のコースが138コース
・AIを専門とする中堅・中小企業80社、新興企業270社以上(2010年以降年30%強のペース)
・AI研究に対する公的資金支援は年4億ユーロ

[DW編集局+JSTパリ事務所]