[本文]

国・地域名:
韓国
元記事の言語:
韓国語
公開機関:
科学技術情報通信部(MSIT)
元記事公開日:
2018/05/08
抄訳記事公開日:
2018/07/23

第3次脳研究促進基本計画

뇌 이해를 넘어 뇌 활용의 시대로

本文:

科学技術情報通信部は,「脳研究革新2030」(第3次脳研究促進基本計画)を公表した。

脳科学分野の光遺伝学,脳オルガノイド,認知機能増強,脳刺激・活性測定技術などに関連する有望な11の技術の水準は,世界最高水準に比べると平均約77%程の水準にあり,世界初のオリジナル技術(first in class)の確保が不十分であるとした上で,大型フラグシップ事業を通じた技術競争力の確保,世界初のオリジナル技術の確保に向けたR&D技術の革新,国民生活問題解決に向けたR&Dの拡大,国内外のリソース共有とグローバルネットワークの強化に向けて,以下の6大分野を重点的に推進するとしている。

1.人間の脳に関する根源的理解に挑戦する。(基礎研究の強化,脳地図の構築など)
2.ライフサイクル別オーダーメード型の健康脳を実現する。(認知症増加率50%減少,関連の精密医療の実現など)
3.脳の原理を他分野に活用して融合・知能化技術を開発する。(次世代AI,ブレイン・マシンインターフェース),ニューロモーフィック・チップ等の開発)
4.脳研究を通じて社会・文化的な行動に対する理解を高める。
5.リソースの共有・融合研究を促進するための脳科学研究環境を構築する。(法的・倫理的問題への対応,規制改善,産・学・官の共同利用に向けた「Korea Brain Station」の構築,International Brain Initiativeへの参加,IBRO World Congress 2019の開催(’19 年9月21~25日@大邱など)
6.R&Dの成果を基にしたスタートアップを中心に、関連産業を育成する。(事業化促進,企業・投資家・研究者間のネットワークの活性化,企業育成など)

〔DW編集局〕*本記事は在韓日本大使館科学官の協力を得て作成された。