2018年7月17日付の科学網ウェブサイトは、「北京冬季オリンピックに関する国家重点研究開発プログラム公募の面接選考委員を公開」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

2022年北京冬季オリンピック行動計画を加速すべく、中国科学技術部北京冬季オリンピック組織委員会、北京市科学技術委員会、河北省科技庁、体育総局等の部門にて、北京冬季オリンピックに関する国家重点研究開発プログラムの実施法案を制定した。また、国家科学技術専門家データベースの中から51名の評価委員を選出した。

また、具体的な鍵となる技術の応募テーマは以下の通り。

1. 冬季オリンピック種目訓練・競技のためのキー・テクノロジー
・冬季種目競技者の専門能力特性と科学的選抜方法
・冬季種目競技者の表現向上
・ドーピング検査の新技術手法に関する研究開発
・国家サイエンス型トレーニングセンターの建設に関する研究・デモ
・冬季オリンピックの潜在的に優れているまたは遅れている競技に関する国際トレーニングセンタープラットフォーム

2.公共安全保障に関するキー・テクノロジー
・冬季五輪の運動種目の傷害予防・臨床診療に関する安全保障技術
・冬季オリンピック気象条件予測
・冬季オリンピックでの公共安全の総合型リスク評価技術

3. グローバル規模のメディア転送・スマート型観戦のキー・テクノロジー
・複雑、極端条件下における信頼性の高い５G通信・先進インターネットデモ

4.スマート型グリーン総合展示施設
・新型人工型競技場の建設・維持・運営技術
・複雑地形条件下での冬季オリンピック雪上競技会場設計・建設・運営・維持管理に関する技術

また、冬季オリンピック気象条件予測、新型人工型競技場の建設・維持・運営技術、複雑地形条件下での冬季オリンピック雪上競技会場設計・建設・運営・維持管理に関する技術、冬季オリンピックでの公共安全の総合型リスク評価技術、複雑で極端な条件下における信頼性の高い５G通信・先進インターネットデモについては、17名の異分野の専門家によるサイエンスコンペティションを実施する。

[JST北京事務所]