[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2018/08/29
抄訳記事公開日:
2018/11/26

「ガリレオ」に代る英国衛星開発で宇宙業界に数百万ポンド

Space sector to benefit from multi-million pound work on UK alternative to Galileo

本文:

英国宇宙庁等の2018年8月29日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

英国産業界は、EUの「ガリレオ衛星システム」に対する国家的な代替案設計のための9,200万ポンドの資金投入の恩恵を受けて、Brexit後の英国の安全保障を確保する。この資金は、昨年の予算で発表された30億ポンドの「Brexit準備基金」から配分され、今後数ヶ月にわたって提供される。

GPSなどの衛星測位システムは、航空機、船舶、緊急サービスの誘導から、何百万人もの人々の車の旅の支援に至るまで、商業、軍事、その他の重要なアプリケーションにとってますます重要になってきている。政府は英国が引き続きガリレオ計画に関与し続けることを望む旨を明らかにしており、その目的で欧州委員会と交渉している。

しかし、英国の産業が現在・将来とも対等に協力できる保証がなければ、またミサイル誘導のような軍事機能のためのガリレオに依存する必要なセキュリティ関連情報にアクセスすることができなければ、英国はこのプロジェクトへの参加を終了せざるを得なくなる。

英国宇宙庁は、英国のグローバル・ナビゲーション衛星システムという選択肢を見据えた段階の作業を主導している。これは英国の安全保障要件を完全に満たし、英国の主権領域や暗号分野を支援するものである。この大型新規投資では、国防省が全面的な支援の役割を担い、特定の技術的提案を策定する。18ヶ月のエンジニアリング、設計および開発プロジェクトで、英国の全地球測位システムの詳細な技術評価とスケジュールを提供する。このシステムは一般信号と暗号化信号の両方を提供するもので、米国のGPSシステムと互換性をもつ。

[DW編集局]