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国・地域名:
南アフリカ
元記事の言語:
英語
公開機関:
南アフリカ国立研究財団(NRF)
元記事公開日:
2018/05/21
抄訳記事公開日:
2018/12/14

第7回グローバル・リサーチ・カウンシル年次会議

7th Annual Global Research Council (GRC) Meeting

本文:

南アフリカ国立研究財団 (NRF)の2018年5月21日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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科学研究費助成機関および研究資金供与機関によって構成されるグローバル・リサーチ・カウンシル(GRC)が、2018年5月14日から16日にかけて第7回年次会議を開いた。ロシア基礎研究基金(Russian Foundation for Basic Research:RFBR)と韓国研究財団(National Research Foudation of South Korea)がロシアのモスクワで共同開催したこの会議では、メリット・レビュー(価値評価)および科学外交を中心とした話し合いが行われた。

メリット・レビューに関する話し合いに関し、南アフリカ国立研究財団(NRF)のCEOを務めるMolapo Qhobela博士は、科学技術イノベーションを取り巻く世界的な状況が絶えず変化する中では、何よりも継続的な適応性と戦略的な洞察が重要な意味を持つと述べた。資金供与機関は、特に国際的な研究協力に関連した科学外交における自らの役割を認識し、この分野における更なる協議を進めるためのGRC作業部会の設立を承認した。

2016年、GRCの参加者は、10の行動を掲げた「女性研究者の平等と地位のための原則及び行動促進に関する宣言(Statement of Principles and Actions Promoting the Equality and Status of Women in Research)」を採択した。宣言では、研究界における女性の参加と昇進、および研究計画と研究成果の分析における性差別撤廃という2つの観点を考慮するべきであることも記載されている。今回のGRC年次会議の公式サイドイベントとして、GRCの原則および行動計画に関する宣言の世界的な実施について、各研究会議の責任者による意見交換を促すための話し合いがジェンダー作業部会(Gender Working Group)主催のもと5月14日に行われた。このセッションでは、特にGRC全体にわたる比較分析に貢献するような男女別データの収集、分析および報告に関するディスカッションも行われた。同作業部会の来年の主要な実施分野として、成功の指標に重点を置くこと、原則および行動計画に関する宣言を各々の状況に合わせて調整することに関してさらに話し合いを進めることが確認された。

今回のイベントでは、2017年にNRFとIDRC(国際開発研究センター)により正式に設立した「提携学習プログラムに関する作業部会(Working Group on Partnered Learning Programme)」が理事会(Governing Board)によって承認された。また年次会議の一環として、南アフリカ大使館、RFBRおよびロシア科学アカデミーとの協力、ならびにその他の二国間協議を含めたNRFによる一連の取り組みが評価された。

[JSTパリ事務所]