[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2018/05/16
抄訳記事公開日:
2019/01/10

ホライズン2020の拠出金に対するノルウェーの資金獲得割合が初めて2%超に

Norway exceeds two per cent share of Horizon 2020 contribution for the first time

本文:

ノルウェー研究会議の2018年5月16日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェーは、ホライズン2020のEUの拠出金からの獲得割合を2%にするという政府目標を達成し、EUのホライズン2020フレームワーク・プログラムに基づいてこれまでに割り当てられた競争的資金総額のうち54億ノルウェークローネを獲得した。

ノルウェーが参加したホライズン2020に基づくプロジェクトの合算価額は、390億ノルウェークローネに達している。

最も大きく貢献した研究分野は、社会的課題への取り組みである。

ホライズン2020は、次のような3つの柱を中心に展開されている。

− 欧州研究会議(ERC)、モビリティに関するプログラム、新しい先端的な技術、インフラ。
− 産業面でのリーダーシップ。ICT、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、宇宙探査技術などのイネーブリング・テクノロジー(実現技術)、リスク・ファイナンスへのアクセス、中小企業(SME)におけるイノベーションを含む。
− 社会的課題。内在する7つの広範な課題。

ノルウェーは、特にこの3つ目の柱に基づくホライズン2020プログラムに参加することで貢献し、同時に大きな見返りも得ている。「ノルウェーの研究者に与えられた資金の55%は、「社会的課題」の柱に関連した活動に充てられている」と、ノルウェー研究会議の総括理事John-Arne Røttingen氏は話す。ここでは民間部門と公共部門、研究者が互いに協力し、大規模な共同プロジェクトで調整役を果たすノルウェー人も増えている。こうした役割には重い責任が伴うが、プロジェクトへの関与も、予算の割当ても大きくなる。

[JSTパリ事務所]