[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2018/11/06
抄訳記事公開日:
2019/01/18

政府が学際的人工知能(AI)研究機関(3.I.A)で構成するネットワーク設立を支援

Grenoble, Nice-Sophia Antipolis, Paris et Toulouse présélectionnés pour les Instituts Interdisciplinaires d'Intelligence Artificielle

本文:

2018年11月6日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

3月29日に大統領が発表した「人工知能(AI)国家プログラム」の一環で、政府は少数(グルノーブル、ニース・ ソフィアアンティポリス、パリ、トゥールーズ)の学際的人工知能研究機関の3.I.A(トロワジア)で構成するネットワーク設立の支援を決めた。これによりAIに関するフランスの全ての潜在力が相互に繋がることになる。

これに関して政府は、学際的人工知能(AI)研究機関の指定に応募可能な研究、教育、イノベーション拠点からの応募申請を受けるために、7月25日に関心表明公募を開始した。全国各地の研究拠点から12件の応募書類が提出された。人工知能(AI)の分野の著名な科学者で構成する審査委員会は、以下の研究拠点から提案された学際的人工知能(AI)研究機関プロジェクト(3.I.A)の予備採択を提案した。

・グルノーブル:医療、環境、エネルギーに特化した応用
・ニース:医療、地域開発に特化した応用
・パリ:医療、輸送、環境に特化した応用
・トゥールーズ:輸送、環境、医療に特化した応用

これらの研究拠点は、(審査委員会の審査を経て最終決定される)学際的人工知能(AI)研究機関(3.I.A)の指定を獲得するために、2019年1月15日までに詳細な計画を提出する必要がある。各プロジェクトには国立研究機構(ANR)によって最大支援額が示される。国が「第3次将来への投資プログラム」(PIA3)の優先研究プログラムとMESRIの予算を通じて、1億ユーロの専用枠内で提供する支援額である。

7月18日のイノベーション審議会では、AIに関する当初2件の課題(AI.による医学的診断の改善の課題と、AIアルゴリズムの安全性、信頼性、認証に関する課題)を採択し、2018年からはANRのAIプロジェクト公募資金が強化(年間+1,000万ユーロ)されて、学際的人工知能研究(AI)機関ネットワークの設立はAI国家プログラムを構成する第3の要素となった。その統括は国立情報科学・自動化研究所(INRIA)に委任される。

[DW編集局+JSTパリ事務所]