[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/11/16
抄訳記事公開日:
2019/01/23
元記事の言語:
ドイツ語

連邦政府が人工知能戦略を閣議決定

Bundesregierung beschließt Strategie Künstliche Intelligenz

本文:

11月15日連邦閣議はデジタル閣議の中で連邦政府の人工知能戦略を決定した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦閣議は15日デジタル閣議の中でアルトマイヤー連邦経済エネルギー(BMWi)大臣、カルリチェク連邦教育研究(BMBF)大臣、ハイル連邦労働社会(BMAS)大臣の共同提案により連邦政府の人工知能戦略を決定した。

連邦政府はこの戦略によって次の三つの重要目標を追求する。

1. ドイツと欧州をAI技術の開発および応用に関する指導的な拠点とし、ドイツの将来の競争力を確保
2. 責任ある、公益を指向したAI開発および利用
3. 幅広い社会的な対話および積極的政治的な形成の枠組みの中で、AIを倫理的、法律的、文化的、制度的に社会に定着化させる

アルトマイヤーBMWi大臣談:「人工知能は経済全体の基幹技術であり、サプライチェーンを新しい基盤の上に立たせるもので、単に産業界のみならず、手工業、商業、サービス、さらには農業の新しい基盤になる。連邦政府の戦略により、ドイツおよび欧州の将来の競争力のための明確なサインを発信している。AIの開発および応用で世界をリードする拠点となることを目指している。そのために今後数年にわたって総額30億ユーロを投入する。特にAIの利用を促すために、「中小企業4.0コンペテンスセンター」にAIインストラクターをおいたり、飛躍的イノベーション庁によって企業を支援する。大企業のプラットフォームと競争できるような優れたデータインフラを整備していきたい。」

カルリチェクBMBF大臣談:「AIは人間によって人間のために創られる。そのため大学でのAI研究や教育訓練を強化し、国際的にも周知されるようなAI研究センターを建設する。経済および社会におけるAIの技術移転に関心を持っている。しかしそれは決して一方通行ということではなく、倫理的、法律的、文化的なAI利用の枠組形成に、市民の参加をお願いしたい。」

ハイルBMAS大臣談:「人間を中心に据えるときのみ、AIを、働く人々の福祉や社会全体のために貢献させることができる。すなわち、技術に投資するのと同様に人間にもそれだけのものを投資しなければならない、ということを意味する。AIによって我々の仕事がなくなるわけではなく、それは違った仕事になるということだからである。それ故、継続教育が大切になる。継続教育はデジタル労働社会において、社会市場経済を成功させるための要となる。就労者が現場でAIの導入および利用に参加するように配慮しなければならない。参加することによりAIが受容され、それに伴いAIのイノベーションおよび生産性向上の可能性を充分に活用するための前提ができる。」

連邦政府は戦略実行にあたり既に実行中の施策を戦略に向けて統合し、総額30億ユーロの投資を予定している。連邦政府はさらなる投資を募るため州および産業界と話し合いを持つ予定である。

同戦略は包括的なアプローチを追求しており、合計12の行動分野を包括している。焦点となるのは、ドイツおよび欧州の研究を強化し、研究成果の産業界への移転を加速化し、専門人材および専門家の供給力を促進し、企業および労働市場における構造変革を形成し、AIの倫理的応用に関するフレームワークを構築し、AIの諸テーマに関する欧州内および国際的な協力を深化させ、AIのもたらすチャンスと影響に関する社会的対話を促進することである。

戦略は連邦政府が2018年7月18日に決定した、戦略の基本点に関する閣議決定に立脚している。オンライン協議を通じて、全国的に活動する団体、組織、機関、企業が戦略作成に参加した。合計109におよぶ意見や、6つの専門フォーラムにおける専門家達との深い話し合いの結果がこの戦略に取り込まれている。AI戦略は2018年12月3日および4日にニュルンベルクでAIを重点として開催されるデジタルサミットで詳細にわたり紹介される。

[DW編集局]