[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2018/11/27
抄訳記事公開日:
2019/02/05

完全・即時オープン・アクセスの実現を目指すcOAlition S

COAlition S: Making full and immediate Open Access a reality

本文:

11月27日付けでオランダ科学研究機構(NWO)が行った標記発表の概要は以下のとおりである。

11月26日にロンドンでプランSの実施に関する手引書がcOAlition S(研究助成機関の国際的コンソーシアム)から示された。手引書はプランSの規定を明確化し実施手続きを記述している。オンラインの議論で出された質問やコメントに対する回答も提供している。

プランSはより透明、効率的、公正な学術出版のシステムを目指している。また、全ての研究者、特にキャリアの初期にある研究者が手腕を発揮し、キャリアを発展させる機会を保証する文化を育むことを目指している。

主な道筋は次のとおり。
1.オープン・アクセスのジャーナルまたはプラットフォームでの出版
2.公開制限のないオープン・アクセス・リポジトリへの正式版(Version of Record)または著者最終原稿(Author Accepted Manuscript)の掲載
3.変革的協定(transformative agreement)に基づく場合にのみ、ハイブリッド・ジャーナルでの出版

本日示された手引きは、プランSに適合するための3つ道筋に関する情報と技術的要件を提供するとともに、cOAlition Sの助成機関が2020年1月までに導入したい政策を示している。

プランSは2018年9月に立ち上げられた、オープン・アクセス出版のためのイニシアチブである。同プランは、cOAlition Sに支援されている。プランSは、2020年以降、公的助成金により支援された研究の成果の科学的出版物が、規定に適合するオープン・アクセスのジャーナルまたはプラットフォームにおいて出版されることを求めている。

 [JSTパリ事務所]