[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2018/12/04
抄訳記事公開日:
2019/02/07

BMWiが「AI made in Germany」を推進

Altmaier: Digital-Gipfel treibt „KI made in Germanz“ voran

本文:

12月4日アルトマイヤー連邦経済エネルギー大臣が第12回デジタル・サミット出席のためニュルンベルクを訪問。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。

アルトマイヤーBMWi大臣が連邦政府のデジタル・サミット2018にて、約1,100人の政界、経済界、労働組合、アカデミア、等の代表者を前に「人工知能-成長と繁栄の鍵」という基調講演を行った。同サミットには、メルケル首相を始めカルリチェク連邦教育研究大臣、バルレイ法務大臣、ショイアー交通大臣その他複数の閣僚が出席した。

アルトマイヤー大臣は、「領域横断的技術であるAIによって病気の早期発見、介護支援、自動走行実現等、我々の生活を大きく向上させることができる。“AI made in Germany”では、機械ではなく、人間が方向を定め、新たな雇用と繁栄を生み出すことを確保する決意で臨んでいる。AIによって、製造業だけでも今後5年間に約320億ユーロの付加価値の追加が可能になる。2010年以来、情報通信分野において合計で約25万の新たな雇用が生まれている。人材、資本、データを巡る競争は激化している。それゆえ、ドイツをAIにおける主要拠点とすべく、2025年までに30億ユーロを投入するとしたAI戦略により、開発を前進させたい。ドイツ全国の中小企業コンピータンス・センタ-で、年間約1,000企業にコンサルティングを行っており、将来的にAIを実践的い活用することをより強力に推進していきたい。ベスト・プラクティスを盛り込んだAIマップによって、AIの活用状況をウェブサイトで閲覧できるようにした。欧州各国とはしっかりと肩を組み、将来的に複数の取り組みをより強く結束させて、データ処理やデータ分析の共同インフラを構築していく。最新のデジタルインフラの他に、戦略的な産業界のプレーヤーも必要であり、それは「AI版エアバス」ともいえるものである。デジタル・サミットにおいて、経済界に対し、未来技術AIをビジネスプロセスに統合することを要請し、社会に対してはオープンであり、AIを有効活用するように勧めていく。“AI made in Germany“を革新的で高い信頼性を持った品質認証マークにしていくと語った。

AI地図:

なお、アルトマイヤー大臣は本日、MOU(ドイツ、フランス、フィンランド、デンマーク、ノルウェーの民間経済団体および応用研究機関が署名しているもの)を手渡すことになっている。このイニシアチブは欧州の価値観を再確認するもので、欧州の協力強化、そして研究成果の実用や経済への移転を目的としているものである。大臣によると、「この覚え書きはAIを欧州全般にわたり推進し、研究の力を企業や社会にもたらすために、重要な貢献を果たすものである」。

デジタル・サミットではメンバーが連邦政府のAI戦略の実行、製造、モビリティ、医療等のAIの重要応用領域、データ倫理の問題、さらにはデジタル化におけるドイツおよび欧州の国際競争力を確保する方法について議論する。

サミット前日の3日にはデジタル・サミットの幕開けとなる1日がかりのプログラムで様々な催しがなされ、そのうちサミット・プラットフォームがドイツにおけるAIのチャンスや道筋が示し、その活動成果についてプレゼンテーションが行われた。デジタル・サミットのサミット・プラットフォームの展示では、居住・生活環境、医療、およびモビリティにおけるAI応用の利便性に関する展示が行われた。40の情報ブースで「AIに触れる」が紹介されている。

[DW編集局]