[本文]

国名:
米国
公開機関:
ホワイトハウス
元記事公開日:
2018/11/30
抄訳記事公開日:
2019/02/12
元記事の言語:
英語

国家科学技術会議AI特別委員会による活動報告

Update from the NSTC Select Committee on Artificial Intelligence

本文:

11月30日に、大統領府は人工知能(AI)特別委員会の第2回会合を開催した。同委員会は国家科学技術会議(NSTC)の下に設置されているもので、連邦政府内で研究開発を担当する代表級職員により構成されており、クラチオス技術政策担当大統領副補佐官、国立科学財団(NSF)コルドバ長官と国防高等研究計画局(DARPA)ウォーカー長官が共同議長を務めている。同委員会は、AIの分野における米国の継続的なリーダーシップを確保するために、省庁間のAI研究開発の優先事項について大統領府に助言するとともに、連邦政府のAIの取組みにおける調整を改善する役割を持っている。

会合では各省庁からAIに関する最近の活動およびプログラムが報告された。注目すべき発表には以下のものが含まれていた。

・次代のAI技術を開発するための、DARPAの「AIネクスト・キャンペーン」
・新しいAI対応ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)システムである「サミット」と「シエラ」に対するエネルギー省(DOE)の投資。これらのシステムは現在世界最速の2機となっている。
・AIが惹起する社会的チャレンジへの科学的アプローチを探求するための、NSFの「AIのためのパートナーシップ」との新たな協働
・データや計算の集約型研究のためのクラウド・アクセスを可能とするNSFの新しいプログラム
・運輸省(DOT)からの自動運転車のためのガイドラインAV3.0(「輸送の将来に備える:自動運転車3.0」)の公表

2018年6月に開催された第1回会合に引き続いて、今回の会合では、AI研究コミュニティのために連邦政府の有するデータや計算資源をより有効に活用することや、AI技術に対応した労働力を育成することを含め、AI研究を優先化し、推進するための政策について議論が行われた。また、「2016国家AI研究開発戦略計画の現状報告に関する情報提供の募集」に寄せられたフィードバックの同計画の改定に向けた活用や、連邦政府全体でこの計画の実施状況を追跡するためのアプローチについても議論された。

特別委員会は、NSTCの機械学習・人工知能小委員会と、AI研究開発戦略計画の改定版およびその計画の実施を追跡するためのアプローチの作成を任務とする、ネットワーキング・情報技術研究開発プログラム(NITRD)のAI関係省庁タスクフォースに対し、それぞれの活動に関するガイダンスを提供した。

本会合の閉会に当たって、以下の共同声明が発表された。

AI研究開発における、数十年間に及ぶ米国のリーダーシップは、生活を改善し、革新的な産業を育成し、労働者の能力を高め、国家安全保障を増進する、先端的で革新的な技術に結実してきた。これらの成功は、次世代のAIの実践者や専門家を育成するプログラムとともに、先見性に富み、競争力があり、大きな利益を生む、AIの研究を推進させる基盤的な研究プログラムを強力かつ長期的に重視してきた結果である。これらのAIへの投資は、コアとなるAI研究、利用に触発されたAIの応用研究、AIを支援するコンピュータ・システムの研究、AIに必要なサイバー・インフラとデータ・セットを含む、AIにおける幅広い課題を引き続き重視していく。また、これらの投資は、インパクトのあるパートナーシップを通して政府、学界、産業界の強みを結合することによって、比類のない、活力ある米国の研究開発エコシステムを強化し、活用するものである。我々は、国家AI研究開発戦略計画の改定、その実施の追跡、連邦政府の資源の有効活用に向けた取組みを通して、米国がAIにおけるリーダーシップを確実に維持していけるようにする。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]