[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2018/12/04
抄訳記事公開日:
2019/02/20

トランプ政権がSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の人材育成戦略を策定

America Will Win the Global Competition for STEM Talent

本文:

12月4日付けの科学技術政策局(OSTP)による標記記事の概要は以下のとおりである。

科学技術の進歩は世代を越えて世界を変えてきた。最初のトランジスタの実証から75年が経過し、我々は何十億個ものトランジスタを搭載したスマートフォンを携帯し、そしてそのスマートフォンは1980年代のスーパーコンピュータよりも高性能である。DNA構造の発見から65年が経過し、我々は自身のDNAを100ドル以下で分析することができる。今日、以前にもまして、米国の経済的繁栄と国家安全保障は、科学技術イノベーションを継続的に遂行する能力に依存しており、そして、その能力は、全ての米国人が、生涯にわたり科学、技術、工学、数学(STEM)分野での質の高い教育を受けられることを確保する我々の手腕にかかっている。

トランプ政権は、米国がイノベーションにおける世界的リーダーとしての地位を維持し続けることの重要性を認識しており、本日、STEM教育を介してその実現を目指すための計画「成功への進路を示す:米国のSTEM教育戦略(Charting a Course for Success: America’s Strategy for STEM Education)」を公表した。

この戦略計画は、STEM教育が高度な学位取得だけを目的とする画一的な過程ではなく、あらゆる年齢層の学び手が、就学前に開始したり、伝統的な教育課程、職場、そして、非公式な経験の間を行き来できたりするものであることを認識している。本計画下で、STEM教育および訓練を支援する連邦政府機関は、STEM分野における米国の強力な基盤を構築するために、すべての学習の道筋を振興し、より広範なコミュニティと密接に協力することが求められる。

本計画ではまた、強力なSTEM基盤の最大の利益は、社会の全構成員がSTEM教育にアクセスでき、またSTEM分野や雇用において歴史的に過小評価されてきた人々の幅広い参加があって初めて実現できるものであると認識している。多様なSTEMスキルを有する米国の人材は、世界で最も有能なSTEM労働者になりうる。

さらに、本計画は、教育政策、教育資金およびカリキュラムのほとんどの基準が州や地方などのレベルで設定されていることを認識し、生徒・学生、保護者、教師・教員、州・地方等の政府関係者、民間セクター指導者の声、懸念、経験を反映して策定されている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]