[本文]

国・地域名:
ノルウェー
元記事の言語:
英語
公開機関:
ノルウェー研究会議
元記事公開日:
2018/10/12
抄訳記事公開日:

研究に関する新長期計画で資金の実質的な引き上げを提案

Important funding boosts recommended in Long-term plan for research

本文:

ノルウェー研究会議の2018年10月12日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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政府はこのほど、研究および高等教育に関する長期計画において、研究資金増額に向けた重要なプランを提案した。このプランは2019年の研究予算とともに提出された。2019年の予算全体は、非常に抑えられたものとなっている。

新長期計画では、新たな優先分野として「グローバル化した世界における社会的安全と相互依存性」が採択されている。

長期計画ではまた、グリーンな社会への移行と社会の全部門における技術開発推進の必要性にともなう課題も明らかにされている。同時に、計画の中の教育関連事項も重視されている。

2019-2022年度の長期計画において政府は、資金を増加させるべき3つの重要な分野を提案している。この3つの分野は、技術の推進(8億ノルウェー・クローネ)、民間部門の刷新および再建のための研究開発(4億5,000万ノルウェー・クローネ)ならびに良質な高等教育(2億5,000万ノルウェー・クローネ)で、いずれにおいても社会を構成する数多くのセグメントに関連して広範にわたって資金の増額が行われる。

2019年に向けて提案されている研究資金の実質的な増加率は1.2%で、これは政府の国家予算案の総合的な増加率とほぼ同じである。

政府は今回の長期計画に従い、2019年にはデジタル化と産業技術にも特に力を入れる方針。また通商および産業の刷新と再建を進めるための主要な手段にも多額の投資が行われる。

新たな優先分野「グローバル化した世界における社会的安全と相互依存性」を奨励する中で、政府は、2019年は主にICT(情報通信技術)と社会的安全に関連した取組みを通じて成長を実現することを提唱している。

[JSTパリ事務所]