[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国家科学技術会議(NSTC)
元記事公開日:
2018/12/04
抄訳記事公開日:
2019/02/22

2018年STEM教育戦略計画の発表イベントにおけるディスカッション

Summary of the White House Release Event for the 2018 STEM Education Strategic Plan

本文:

2018年12月4日付けの国家科学技術会議(NSTC)による標記記事の概要は以下のとおりである。

12月4日に、ホワイトハウスより科学・技術・工学・数学(STEM)教育のための国家戦略計画「成功への進路を示す:米国のSTEM教育戦略」が公表されるにあたり、リリース・イベントが開催された。当該イベントには行政幹部と幅広いSTEM教育コミュニティの指導者たちが参加し、STEM教育戦略計画の推進に向けた議論のほか、連邦政府外での取り組みをどのように導くかについてのパネルディスカッションが行われた。最後に、NSTC下のSTEM教育委員会(CoSTEM)による同計画への支持表明と、各々の機関での目標達成に向けたプログラムや活動の紹介により締めくくられた。

本イベントのディスカッションを通じて、主に以下のような論点が提示された。

・ STEM教育を向上させることは、国家にとって喫緊の課題である。世界的にイノベーションの速度が増しており、STEM人材を求める競争も激化している。この人材競争に勝つための鍵は、すべてのアメリカ人へのSTEM教育システムを強化することにある。

・ すべての学生がSTEMに取り組むようにすべきである。新しい戦略は、生涯教育や社会人技能教育を含むすべての教育段階で、米国民が基本的なSTEMスキルや知識を学べることを確保するものである。また、STEM教育における多様性、平等性、包摂性を高めることを最優先課題としている。

・ 既存の学問分野を融合すべきである。STEM分野の伝統的なサイロ構造を見直し、学生が複数の分野が交わる領域での学習を経験することで、分野間の障壁を取り除き、STEMスキルの重要性や利益を実証できる本物の体験を学生に提供することができる。

・ STEM教育の向上に向けて共に取り組むべきである。新しい戦略に沿って、国家全体での取り組みを推し進めることが重要である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]