[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防・安全保障促進機構
元記事公開日:
2018/12/17
抄訳記事公開日:
2019/03/05

兵士の負傷を防止するためのウェアラブル技術の公募

Wearable technology for injury prevention

本文:

2018年12月17日国防・安全保障促進機構(DASA)の付標記発表の概要は以下のとおり。

DASAは兵士の負傷を防止する目的で100万ポンドのコンペティションを開始する。対象となる課題は、①データを収集するためのハードウェア(ウェアラブル・ニアラブル・センサー技術)、②データの分析、管理、および潜在的な傷害を予測・警告する能力、の2件である。

DASAは、兵士の負傷を防ぐ目的でデータ科学を活用する新しい方法を探っている。ウェアラブルやニアラブル技術の活用は、英国軍にとって負傷を減らすための重要な機会となる。焦点となる3つの領域は、筋骨格系傷害(MSKI)、環境傷害(暑さと寒さ)と騒音性難聴(NIHL)である。

英国陸軍は、データ科学・技術を活用して兵士の展開能力と全体的な健康状態を改善するべく、迅速なイノベーションを求めている。この強い要望は、負傷に対する早期介入と予防を可能にするべく、負傷の前に指標と警告を提供する実用的なセンサーや補助データ分析を活用することにある。

軍隊が活動する活動環境および生活環境を考慮しなければならない。提案される技術は、あらゆる気候や環境、(ほこり、砂、湿気、極端な気温などの課題を伴う)極端な条件で機能しなければならず、セキュリティ、法的・倫理に関連する事項(例えば暗号化、地理情報、伝送、データ保護など)に対処しなければならない。

DASAは、実際の軍事環境で6か月以内に試用することができ、この段階の終わりに最低でもおおよそTRL(Technology Readiness Level)6(関連する環境での技術モデルまたはプロトタイプのデモができる)に到達できる技術に関心を抱いている。

[DW編集局]