[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2018/12/11
抄訳記事公開日:
2019/03/05

2017年の米国機関による博士号授与数はわずかに減少

Number of doctorates awarded by US institutions in 2017 declined slightly

本文:

2018年12月11日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。

米国大学の博士号取得者のためのデータを提供する「研究学位取得者の年次人口調査」(SED)によると、2017年に米国の機関は54,664件の研究博士号を授与し、これは2016年から若干の減少となっている。同調査は、NSFの国立科学・工学統計センター(NCSES)が発表する「米国の大学からの博士号取得者」報告書にデータを提供している。

SEDが1957年にデータ収集を開始して以来、科学・工学(S&E)分野の研究博士号の数はその分野以外の博士号の数を上回って来た。2017年には、S&E博士号は全博士号の4分の3以上を占め、20年前よりもかなり大きなシェアを獲得した。

今回の報告書では、初めて、米国市民および永住者の州間移動のパターン、すなわち、卒業後最初の仕事のための新博士号取得者の動きを調べている。州間移動度は、米国の経済成長と労働力開発の指標である。

過去10年間、経営学の博士号取得者は、州間移動度が最も高く、一方教育博士は最も低かった。経営学の博士号を取得した男性の4分の3(76%)と女性の3分の2(70%)以上が、博士課程の州とは異なる州で就職した。対照的に、この期間の教育博士号取得者の州間移動度は男性で35%、女性で31%だった。その他、同報告書には、2017年度に授与された博士号の分野別の比率(ライフサイエンス23%、工学18%、心理学・社会科学17%、人文学・芸術10%)といった統計データも収録されている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]