[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相官邸
元記事公開日:
2014/12/02
抄訳記事公開日:
2015/01/08

マニュエル・ヴァルス首相:「(海を活用した)ブルーな成長との出会いに力を結集しよう」

Manuel Valls : "Nous devons être ensemble au rendez-vous de la croissance bleue"

本文:

首相官邸サイトの2014年12月2日標記発表記事によると、ヴァルス首相はロアール・アトランティック県を訪れ、再生可能エネルギー、とりわけ海洋エネルギー開発に関する強力な施策を発表した。アルストム社の洋上風力発電機建設工場開設式に臨席した後、ナントで開催された第10回「海洋・海岸経済会議」に出席して、(海を活用した)ブルーな成長によって可能になる経済的効果に言及したものである。なおフランスのエネルギーに関する中期的目標では原子力発電を50%に押さえ、消費では再生可能エネルギーを32%にして、温室効果ガスの排出を40%削減するとしている。概要は以下のとおり。

ヴァルス首相は再生可能エネルギー開発に関して、Alstom社/GDF Suez社による「Nepthyd」プロジェクトおよびEDF社/DCNS社による「Normandie Hydro」プロジェクトが、コタンタン半島沖に流体動力(hydrolienne:海流など)発電の最初のパイロットプラント建設の公募プロジェクトを獲得した旨発表した。本公募プロジェクトの目的は発電用のタービンを海底に建設することで、コタンタン半島沖の海底の流れが非常に強い区域に沈めて設置される。 Alstom社/GDF Suez社による「Nepthyd」プロジェクトでは4基のタービンを設置するが、全体で5.6メガワットで5000人分の電力を供給できる。2017年に開業して20年間の運用を目指す。EDF社/DCNS社による「Normandie Hydro」プロジェクトは7基による商用化前段階のプラントを提案している。出力は2メガワット。

首相は上記のほか、フランスの沿岸(複数)沖に小規模の浮体式風力発電所を設置する第1次プロジェクトに関して、1億5000万ユーロの関心表明公募を
2015年6月に開始する旨発表した。浮体式風力の主な利点は、従来型の洋上風力では深すぎる海洋で設置できることである。

※フランスの洋上発電所について
2件の入札により、総出力が3000メガワットになるフランスの6箇所の洋上発電所の建設開始がすでに可能になっている。この目標を満たすため、約10,000人の直接・間接雇用がフランスで創出される。洋上風力発電所の開発促進については、エコロジー・持続可能開発・エネルギー省が複数の施策を実施している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]