[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2014/12/16
抄訳記事公開日:
2015/01/14

報告書「世界のCO2排出量の動向」を発表

Global CO2 emissions increase to new all-time record, but growth is slowing down

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2014年12月16日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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欧州委員会共同研究センター(JRC)とオランダ環境評価庁(PBL)が、年次報告書「世界のCO2排出量の動向(Trends in global CO2 emissions)」を公開した。

それによれば、2013年、化石燃料の使用とセメント生産に由来する世界のCO2排出量は過去最大のレベルに達し、その主因は、新興経済国におけるエネルギー使用量が過去10年間で継続的かつ着実に増加していることによるとのこと。ただし、排出量増加のペースは、過去10年と比べて明らかに減速している(クレジットクランチの年を除く2003年以降の年平均が3.8%だったのに対し、2013年は2%)。

2012年に始まった排出量増加率の低減は、世界のCO2排出量と経済成長の相互非干渉性がさらに進んでいることを示唆しており、主に中国の排出量増加率低減を反映している。中国と米国、EUは依然としてCO2排出国のトップ3であり、それぞれ世界の排出量の29%、15%、11%を占めている。何年かにわたり着実に減少を続けた結果、2013年の米国におけるCO2排出量の増加率は2.5%となった。一方、EU域内の排出量に関しても2013年の増加率は1.4%と低下の一途をたどっている。

本報告書は、エネルギー利用とその他の多様な活動に関する最新統計であるJRC/PBLの「Emissions Database for Global Atmospheric Research(EDGAR)」のデータをもとに作成されている。

[JSTパリ事務所]