[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立宇宙研究センター(CNES)
元記事公開日:
2015/04/15
抄訳記事公開日:
2015/05/12

大口径シノプティック・サーベイ望遠鏡(LSST)の建設開始

Début de la construction de LSST, l'un des plus puissants télescopes au monde

本文:

国立科学研究センター(CNRS)の2015年4月15日標記報道発表の概要は以下のとおり。

2015年4月14日にチリのアンデス山地のパチョン山の現場にて未来の望遠鏡、大口径シノプティック・サーベイ望遠鏡(LSST)の建設が開始された。世界の複数の研究機関を含む官民協力の成果であるLSSTは、一部をCNRSの研究室が開発した最高性能のディジタルカメラを備えることになる。口径8.4メートルのこの望遠鏡は、宇宙膨張の加速化のカギを握る暗黒エネルギーの性質の理解に役立つことが期待される。

LSSTの初期稼動は2019年の予定で、本格的な稼動は2022年になる。口径8.4メートルのこの望遠鏡は、10年間系統的に天空を撮影して、可視宇宙全体の3次元映像を作成できる。また暗黒物質や暗黒エネルギーに関連する物理量をこれまでにない精度で測定できる。

LSSTはその建設に3カ国が結集して当たる官民協力によるプロジェクトである。 望遠鏡の設置現場たるチリ、特に国立科学財団(NSF)およびエネルギー省(DOE)が関与する米国、CNRSが代表するフランスの3カ国である。フランスのチームはカメラの建設に参画し、望遠鏡から得られるデータの処理に大きな役割を担う。

[DW編集局+JSTパリ事務所]