[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国政府ニュースサイト
元記事公開日:
2015/03/23
抄訳記事公開日:
2015/05/26

量子技術: 英国にとっての新時代

Quantum technologies: a new era for the UK

本文:

英国政府の2015年3月23日付標記記事の概要は以下のとおり。

今後20年間にわたり新興の量子技術市場に英国の投資を導くための新規戦略が発表された。産学官による一体的な量子技術コミュニティを形成し、新興の数十億ポンドにのぼる新規量子技術市場において英国が世界を主導できるようにすることで、英国の最大手企業の価値を実質的に向上させる狙いがある。本戦略は量子技術界を代表する量子技術戦略諮問会議(QT SAB)が策定し、Innovate UK及び工学・物理科学研究会議(EPSRC)によって発表された。

政府は2013年秋の予算編成方針で全英量子技術プログラムへの2億7,000万ポンドの投資を発表している。このプログラムはビジネス・イノベーション・技能省(BIS)、EPSRC、Innovate UK、国立物理研究所(NPL)間の組織的取り組みで、国防科学技術研究所(Dstl)及び政府広報本部(GCHQ)とも提携している。これら関係機関は下記を含むいくつかのプログラムにすでに投資している。

・博士課程教育向けの一連の量子技術ハブ/センターをEPSRCが立ち上げ
・量子ナビゲーション及び重力画像装置の実証試験装置に国防省(MOD)が投資
・企業の量子技術商用化可能性研究にInnovate UKがファンディング

新興量子技術により、我々の生活に大きな影響を及ぼす驚異的な特性を備えた次世代製品を期待できる。それらは金融、国防、航空宇宙、エネルギー、通信の各分野に大きな影響を及ぼし、予想を超える方法でイメージングやコンピューティングの向上をもたらす可能性がある。上記戦略では、下記を追究することで、より広範囲にわたる量子技術コミュニティを対象に多くの提言を行っている。

・英国における強力な能力基盤の確保
・応用及び市場機会創出の促進
・英国の有能な人材の育成
・適正な社会的規制管理制度の創設
・国際的な事業を通じた英国の利益の最大化

[DW編集局]