[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2015/04/30
抄訳記事公開日:
2015/05/29

アルツハイマー型認知症と前頭側頭型認知症の早期判別

Earlier distinction between Alzheimer's disease and frontotemporal dementia

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2015年4月30日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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神経心理学者Christiane Möllerは、高度画像分析技術を用いてアルツハイマー型認知症の患者の脳と行動変異型前頭側頭型認知症の患者の脳で、特に白質の部分に大きな違いが認められることを見出した。博士課程研究として実施されたこの研究は、オランダ科学研究機構(NWO)の脳と認知に関する国家イニシアティブ(National Initiative Brain & Cognition)から資金提供を受けて行われた。

研究プロジェクトは、可能な限り早い段階で脳内の変化を検知し、前述の2種類の認知症患者の脳に違いがあるか否かを判断することを目的として、アムステルダム自由大学医療センター、ライデン大学医療センターおよびロッテルダムにあるエラスムス医療センターが共同で実施したもの。今回の研究成果は、初期段階にある認知症患者の脳の損傷を高度な分析手法で測定することで、タイプ判別をより明確化したもの。

[JSTパリ事務所]