[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2015/04/30
抄訳記事公開日:
2015/06/02

将来のインターネット: “LISP-LAB”プロジェクトで国際実験プラットフォームを設置

Internet du futur : le projet LISP-LAB met en place une plateforme d'expérimentation internationale

本文:

国立研究機構(ANR)の2015年4月30日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

“LISP(Locator/Identifier Separation Protocol)”とは、「将来のインターネット」における新しいアドレッシング用セマンティックの実装に必要な新規アーキテクチャーと一連のプロトコルを指す。このソリューションの開発を促進する目的で、“LISP- LAB”プロジェクトの一環で大規模な実験プラットフォームが設置された。このプラットフォーム施設は現在稼働しており、上記アーキテクチャーとその関連プロトコルを使用して大規模な実験を希望する学術界、産業界の全てに対して無償で開放されている。

現行のインターネット網のアーキテクチャーは、TCP/IP通信プロトコルを基盤としている。しかしインターネットのスケーラビリティおよび新たな利用法の飛躍的な拡大のニーズに対応するためには、現行のインターネット・アーキテクチャーの改良が必要である。提案されている方式の中で、“LISP”は前途有望なソリューションであると考えられる。

“LISP LAB”プロジェクトには、このようなソリューションの開発、大規模実験プラットフォームを使ったその展開・実装を促進する目的がある。プロジェクトは2013年次のインフラ整備プログラムの一環でANRの資金支援を受け、ピエール・マリー・キューリー(パリ第6)大学のLIP6研究室が統括しており、産業界からはパートナー企業6社が参加している。

[DW編集局+JSTパリ事務所]