[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2015/05/04
抄訳記事公開日:
2015/06/03

“FACCE SURPLUS”: 持続可能な農業を目指す欧州共同研究の強化

FACCE SURPLUS : renforcer la recherche collaborative européenne pour une agriculture durable

本文:

国立研究機構(ANR)の2015年5月4日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

食糧、再生可能エネルギー、材料向けのバイオマスの需要増大が21世紀の大きな社会問題の一つとなっている。生物経済の展望を欧州規模で共有すべしとの確信の下に21カ国が“FACCE SURPLUS”の下に結集して、このような課題に研究で対処しようと国際プロジェクト公募を行った。

農業生産の持続的増大を支援することが“FACCE SURPLUS”の目標である。“FACCE SURPLUS”は、農業、食糧安全保障、気候変動に関する共同プログラム・イニシアチブ(JPI FACCE)を助成する研究ファンディングプログラムであり、ANRを含む多数の欧州の機関が参画する。今年1月に開始された第1次プロジェクト公募では、21カ国の各チームによる第1段階の予備提案67件の応募があった。これらの提案はこの後の国際審査の対象となる。審査基準には特に学際性や多国間コンソーシアムであることが示されている。3年間のプロジェクト支援で、各国のファンディング機関が各々のチームを支援し、ANRはフランスのチームを支援する。

欧州研究圏の強化を狙って2008年に立ち上げられた構想であるJPIは、欧州における研究の分散化状態を解消するため施策の連携・統合を図り、社会の主要課題に関する共同研究プログラムを設置することを狙った政府間イニシアチブである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]