[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州
元記事公開日:
2015/06/15
抄訳記事公開日:
2015/06/30

自動車走行の自動化・ネットワーク化のトップ拠点に(NRW州)

NRW soll führender Standort für automatisiertes und vernetztes Fahren werden

本文:

ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州の交通、経済、科学各省は未来テーマ「自動走行」に関するワーキンググループを設立する。これに関してNRW科学研究省は概略下記のような報道発表を行った。

日常の自動車運転では、自動車の中に様々な電子的なシステムが搭載され、そして助けとなっていることなど全く意識しない。しかしアンチロック・ブレーキ・システム、アクティブスタビライザーはもとより、今日ではさらにトラフィックジャムアシスト、自動パーキングシステム等さまざまなものがある。今後数年のうちに自動車は運転者が操作しなくても走行できるようになり、危険な交通状況を認識し、それを克服できるようになる。

グロシェク交通大臣談:「自動化され、ネットワーク化された走行は大きなポテンシャルを持っている。交通安全は大きく改善され、交通事故件数とその影響も大きく削減できる。近い将来に、自動車は運転者により精密な交通情報をより迅速に伝えてくれるだろう。こうした技術の開発において国内で最も交通量の多いNRWは指導的な役割を果たさなければならない」と語った。

交通、経済、科学各担当大臣はNRWをこうした技術の指導的な拠点とすべく、共同で各省間のワーキンググループを形成し、様々な問題と取り組むこととし、それに関して経済界及び学界との密接なネットワーク化を図ることとした。

州政府はこの自動化、ネットワーク化用のテスト環境の整備を支援する。自動化産業部門の企業については、地域における新技術の開発及び完熟化のための方策が講じられることになる。
ドゥイン経済大臣は「NRWは自動化及びIT分野におけるその多様なコンペテンスにより自動走行のためのコンポーネント開発に当たり既に恵まれた立ち位置にある」と語った。

シュルツェ科学大臣は「科学と研究はイノベーション的な製品開発の原動力となるものである。NRWは重要な領域において優秀な、傑出した科学的な背景を有している。このワーキンググループと密接な協力を図り、この未来分野の基本的条件を共同で形成して行きたい」と語った。

[DW編集局]