[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2015/06/15
抄訳記事公開日:
2015/07/01

電気自動車に関する7つのプロジェクト

Bundesregierung nominiert 7 Leuchtturmprojekte Elektromobilität

本文:

“National Conference Electromobility”に際し連邦政府は電気自動車に関する7つのプロジェクトを指定した。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)、連邦交通デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)、連邦環境自然保護建設原子炉安全性省(BMU)と連邦教育研究省(BMBF)は合同で概略下記のような報道発表を行った。

連邦政府は2012年以降、22のプロジェクトを選考したことになる。あるプロジェクトが「灯台」として選ばれることは、技術的な進歩あるいは電気自動車におけるコスト削減に大きく寄与するような「認可証」となるものである。これまで選考されたプロジェクトにおいては6つの分野が中心となっていた。即ち1)エンジン技術、2)エネルギーシステムおよびエネルギー貯蔵、3)充電用インフラおよびネットワークインテグレーション、モビリティコンセプト、4)リサイクリングおよび資源効率、5)情報通信技術、6)軽量構造である。

新しく加わった7つのプロジェクトの詳細情報:()内助成担当省
・「ハンブルク‐電力を中心とする経済」:電気自動車ユーザー・プール創設のためにハンブルク経済界を結束させる。このプロジェクトは企業および地方自治体において最高740台の電気自動車で実証試験することが中心である。電気自動車が業務的に使用可能であることを確認し、営業領域での使用に適していることを実証することを目的とする。加えて革新的な充電技術およびエネルギー貯蔵方法の開発、実用を促進する。(BMVI)
・「3E‐自家発電、自家消費、エレクトロモビリティ」:モビリティとエネルギーのスマートハウス。電気自動車が再生可能エネルギーによって充電されるならばCO2フリーで走行することになる。将来自家発電と電気自動車を有効に組み合わせることができる。このプロジェクトにおいてはまず複数の居住部分を有する集合住宅でこの組み合わせが実証テストされることになる。そのために自家発電所(ミニ・ブロック発熱発電所)および太陽光発電設備による電力生産と熱生産を組み合わせる方式が利用される。(BMU)
・“Adaptive City Moibilit(ACM)”(e-Taxi):都市圏におけるエミッションフリーのタクシー “e-Taxi ”。プロジェクトの基盤となるのは、新しい軽量構造電気タクシーであり、それは総重量550Kgで、エネルギー効率、資源保護、および環境の面で有利で、都市において人間や物資を輸送できるものである。構造的に軽量だが、バッテリー容量が小さいため制限速度は80Km/hとなる。このプロジェクトでは軽量電気自動車や、航続距離問題の解決のためのマニュアルによる電池交換システム、個々の自動車をe自動車隊用として管理するためのインテリジェント・ネットワーク化等を開発する。(BMWi)

以下細部省略
・「幹線道路および都市における高速充電ネットワーク(SLAM)」:電気自動車の高速充電。(BMWi)
・「SMILE- 電気自動車に関するシステム統合的なマルチ・マテリアル軽量構造」:(BMBF)
・「ReLei-ファイバー・プラスチック・ハイブリッド構造による軽量構造物の資源再利用のための電気自動車生産・リサイクリング戦略」:電気自動車のシャシー等の革新的な生産・リサイクリングプロセスの開発。(BMBF)
・「EmiLE‐パワー・エレクトロニクスを直接組み込んだ電気モーター」:サイズの縮小化、軽量化、電磁適合性向上のためにパワー・エレクトロニクスを電気モーターに直接インテグレートすることがこのプロジェクトの中心。(BMBF省)

[DW編集局]