[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス連邦環境局
元記事公開日:
2015/11/16
抄訳記事公開日:
2015/12/11

連邦政府が気候サービスのネットワークを構築

Federal government establishes network for climate services

本文:

スイス連邦環境局の2015年11月16日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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スイス気象庁(MereoSwiss)に拠点を置く国立気候サービス・センター(National Centre for Climate Services:NCCS)は、気候サービスを提供するプラットフォームを拡充し、政府の省庁、政治家、ビジネス部門および社会が気候のリスクやチャンスを認識する手助けをしていく。

気候サービスは、過去、現在および未来の気候とその影響に関する研究ベースの情報で構成されており、気候の影響に対処する際の意思決定における基礎情報となる。また気候変動関連政策の策定および実施、また、長期的なコスト削減においても不可欠な情報である。

NCCSは、2009年に世界気象機関(WMO)が構築した「気候サービスのための世界的枠組(GFCS)」に対するスイス連邦政府の取組みとして設立された機関であるが、連邦参事会の気候変動に対する行動計画の一部として、連邦政府の支援を受け、重点分野の気候サービスをわかりやすいかたちで作成し、提供できるよう調整を行っている。

定期的にアップデートされる気候に関する測定データ情報は、NCCSのウェブサイト(www.nccs.ch)で利用可能であり、政府の部局や政治・ビジネス部門の意思決定者、また、協力者や広く一般に向けたプラットフォームとなるよう拡充される予定。また、研究と実用化を結ぶ橋渡し役として対話を奨励し、気候サービスの開発に向けて協力的・学際的なアプローチを推進する。そしてこのような活動を通じて、利用者のニーズに的確に対処していく。

[JSTパリ事務所]