[本文]

国・地域名:
スウェーデン
元記事の言語:
英語
公開機関:
スウェーデン研究会議
元記事公開日:
2015/11/17
抄訳記事公開日:
2015/12/14

スウェーデン研究会議の2016年の助成金

The Swedish Research Council's grants for 2016

本文:

スウェーデン研究会議の2015年11月17日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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スウェーデン研究会議は、国内における質の高い研究への資金供与における最良の枠組みを作るため、助成金の支給形態を絶えずモニターし、見直しを行っている。2016年は、若手助成金(Starting Grant)、独立移行助成金(Consolidator Grant)、概念実証助成金(Proof of Concept Grant)および研究環境助成金(Research Environment Grant)など、いくつかの新しい助成制度の提供を開始する。

若手助成金(Starting Grant)
若手研究者が独立した研究者として身を立てるのを支援することを目的に、博士号を取得して2年から7年の研究者を対象として、4年間にわたって助成金を支給する。当初は主に医学と保健衛生の分野が重視されるが、他の分野も助成対象となる可能性がある。

独立移行助成金(Consolidator Grant)
博士号を取得後、7年から12年の研究者を対象としている。特に優秀な若手研究者に対し、各自の研究を整理統合し、研究活動をさらに拡大するための機会を提供することを目的とする。この助成金は、Prominent Junior Researcher Grant(優秀な若手研究者への助成金)に代わり、6年間にわたって支給される。

概念実証助成金(Proof of Concept Grant)
スウェーデン研究会議からすでに助成金を支給されている研究者に、各自の研究成果をさらに発展させ、イノベーションや商業化を推進するような活動に取り組む機会を提供することを目的に設置される。この助成金では生命科学分野が重視される。

研究環境助成金(Research Environment Grant)
臨床治療研究を対象に、物質科学や構造生物学分野におけるスウェーデンとドイツの共同研究(Röntgen-Ångström Cluster)を支援する助成金である。通常のプロジェクトよりも大規模なグループで共同研究を行うことで、付加価値を生み出すことを目的としている。共通の長期的な研究目標に向かって作業に取り組んでいる研究者グループが対象となる。

[JSTパリ事務所]