[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2015/11/20
抄訳記事公開日:
2016/01/29

CAS白春礼院長、TWAS会長連任

白春礼连任发展中国家科学院院长

本文:

2015年11月20日付の「中国科学報」ネット版は、中国科学院(CAS)の白春礼院長がTWAS(第三世界科学アカデミー)*会長を連任したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

第三世界科学アカデミー(TWAS)第26回アカデミー会員大会は11月18日、オーストリアの首都ウィーンで開催された。本部が所在するイタリア以外の先進国で同大会を開催するのは、TWAS発足から初めてのことである。TWAS会長、中国科学院(CAS)の白春礼院長は開幕式の司会を担当し、オーストリアのハインツ・フィッシャー大統領、オーストリアの副首相兼科学・研究・経済相ラインホルド・ミッターレーナ氏が開幕式に出席し、式辞を述べた。世界60ヵ国及び地域から300人余りの科学者、10数ヵ国の科学技術省長官及び国際組織の代表者が大会に出席した。

同大会において、指名委員会に指名され、TWASアカデミー会員の選挙を通じ、白春礼院長のTWAS会長の連任が決まった(任期:2016年-2018年)。白春礼氏によると、TWASは積極的に科学技術における南南協力を推進し、ここ数年、南北協力も促しているとのこと。オーストラリアで同大会を開催することは、南北協力を促進することになる。

同大会において、新アカデミー会員が選出され、各領域の科学技術賞が発表され、優秀な科学者がレポート発表に要請される。また、同大会は過去一年間の仕事を総括し、経費、政策措置など将来の任務を部署する。

TWAS(第三世界科学アカデミー)*:1983年11月発足、本部はイタリアのトリエステに設置される。非政府かつ非営利の国際科学組織であるTWASは、発展途上国の科学研究を支援・推進することに取り込んでいる。中国科学院の白春礼院長は2013年1月から正式にTWAS会長に就任し、同氏はTWAS発足以来初の中国科学者である。

[JST北京事務所]