[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2021/12/15
抄訳記事公開日:
2022/03/18

第4回国家AI研究リソース(NAIRR)タスクフォース会議の報告

Readout of the Fourth National Artificial Intelligence Research Resource (NAIRR) Task Force Meeting

本文:

2021年12月15日付けの大統領府科学技術政策局(OSTP)による標記記事の概要は以下のとおりである。

12月13日に国家AI研究リソース(NAIRR)タスクフォースが、オンラインで第4回公開会議を開催した。目的は、最先端研究を進めるための研究リソースが不足している研究者やコミュニティに対して、AIイノベーションへの参加を拡大するための、国家サイバーインフラのビジョンと実施計画を策定することである。

NAIRRは、計算、データ、トレーニングのリソースの提供と強力なガバナンスモデルにより、気候変動からヘルスケアに至る分野におけるブレークスルーを促進し、監査、試験と評価、バイアスの低減、セキュリティといったAIの基礎的分野における画期的な研究を促進できる可能性がある。NAIRRタスクフォースは、2022年に連邦議会に提出される予定のNAIRRの実施計画とロードマップに関する合意勧告に向けて取り組んでいる。

会議は、NAIRRタスクフォースの共有ビジョンの議論で始まり、特にNAIRRの利用とガバナンスの中心的な問題が焦点となった。その後、第3回公開会議での外部専門家のアイデアを基に、タスクフォースはNAIRRの主要な構成要素となり得る、データリソース、テストベッドやその他のテストリソース、ユーザーツールやリソースに関する推奨案について議論した。

外部専門家のパネルからは、プライバシー、公民権、および市民の自由を考慮し、NAIRRが公正で、信頼でき、責任のあるAIの研究開発を促進するように、NAIRRを設計する方法についての視点と知見が示された。スピーカーは、包摂的なデータセットを構築する際のベストプラクティスや、公平性を設計の中核的な原則として扱うガバナンスアプローチについて強調した。

最後に、タスクフォース・メンバーが一般からの質問に答え、NAIRRが既存の連邦政府アーキテクチャとどのように相互作用し、クラウドなどの計算能力を提供し、連邦政府機関によって認定された既存ビジネスをサポートするかについて説明し、会議が終了した。第5回公開会議は2022年2月に開催予定である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]