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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2025/06/12
- 抄訳記事公開日:
- 2025/07/17
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欧州委とEEAS、軍事モビリティ・パッケージに向けエビデンス提供の呼びかけを開始
- 本文:
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(2025年6月12日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会および欧州対外行動庁(EEAS)は、2025年3月19日に公表された白書「欧州防衛準備2030(European Defence Readiness 2030)」で示された今後の軍事モビリティ・パッケージに関する意見募集を開始した。このパッケージには、軍事モビリティに関する共同コミュニケーション、欧州議会およびEU理事会に提出される軍事モビリティ規則案、ならびに軍事モビリティのニーズをより的確に反映させるための既存のEU法の的を絞った改正が含まれる。
・共同コミュニケーションは、軍事モビリティの枠組みを改善し備えを強化するというEUの目標を示す政策文書である。加盟国の取り組みとの整合性を図りつつ、依然として存在する障壁に対処するための包括的な施策群を提示し、今後数年間の具体的な行動計画および提言も併せて示す。
・規則案は、国内の手続きおよび規則の調和を図り、緊急時の軍の移動を妨げないための措置を導入する新たな法的枠組みを構築する。さらに、加盟国の軍事モビリティ能力へのアクセス強化、欧州的意義を有する重要インフラの特定およびその強靭性向上のためのEUレベルの枠組みを設ける。
・既存のEU法に対する的を絞った改正は、軍事モビリティに関連する課題を解決することを目的とし、関連する輸送法規の調整に加え、エネルギー、税関、課税政策など他分野の法制度も動員し、軍事モビリティのニーズを包括的に反映することを目指す。
関心のあるEU市民および関係者は、6月12日から開設されたHave your sayポータルを通じてコメントや意見・提案文書を7月31日までに提出できるほか、書面でも可能である。
欧州委員会および欧州対外行動庁(EEAS)は、年末までの軍事モビリティ・パッケージの提案を目指している。
[DW編集局]