（2025年6月24日付、欧州委員会（EC）の標記発表の概要は以下のとおり）

欧州委員会は2025年6月23日、2025年後半に最大700億ユーロのEU債を発行する計画を発表した。この計画は、2025年上半期に調達した860億ユーロと合わせ、年間の発行総額を約1,600億ユーロとする従来の計画と整合するものとなる。

今回の資金調達は、次世代EU基金（NextGenerationEU）のほか、ウクライナ・ファシリティ、西バルカン諸国向けの改革・成長ファシリティ（Reform and Growth Facility for the Western Balkans）、近隣諸国へのマクロ金融支援融資（Macro-Financial Assistance：MFA）など、複数の政策プログラムの支出を賄う目的で行われる。

欧州委員会は、従来どおりの統一的な資金調達手法に基づき、年2回の資金調達計画を通じて、市場に対して発行規模の見通しを示していく。また、次世代EU基金の枠組みの下で、復興・強靱化基金（RRF）の気候関連支出を支えるグリーンボンドの発行も継続する。これまでに750億ユーロのグリーンボンドが発行済みであり、今後の追加発行は、加盟国からの気候関連支出に関する通知と承認状況に応じて決定される。

[DW編集局]