[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2025/07/21
抄訳記事公開日:
2025/08/20

ANRの新たな優先領域に「精神医学」 若手向けの支援強化も

Plan d'action 2026

本文:

 国立研究機構(ANR)は7月21日、2026年の行動計画(Plan d’action)を発表し、戦略上優先新する領域として新たに「精神医学」(Santé mentale)を加えた。また主に若手研究者を対象に、本来の採択期間の終了後を視野に入れた支援強化策も明らかにした。

 行動計画によると、優先領域として指定されているのは計8領域。新たに指定された「精神医学」以外には、「インターフェースの人文社会科学」「神経発達障害」「希少疾病における治療法の実証」「大型研究インフラや国際的な研究機関により生成されたデータの開発」の4領域がさらに強化すべき対象とされた。そして「人工知能」「量子技術」「数理科学」の3領域はこれまで同様に継続となっている。

 これらの領域は、案件ベース、支援額ベースともに最多となるANR独自の支援区分「通常型公募」(AAPG)の各プログラムでの支援を基本としつつも、必要に応じて政府の重点投融資計画「フランス2030」、とりわけその大きな柱である「優先研究プログラム」(PEPR)の枠で支援が強化されるとしている。

 AAPGは5種類のプログラムが分類されており、ANRはこれら5種類の全体的な枠組みは変えないとしながも、「欧州域内のプログラムへの応募の障壁を下げ、フランスの研究チームのリスクテイキングを支援するため」として、AAPGの強化施策として次の3項目を新たに始めるとしている。

 ▽欧州研究会議の「Advanced Grants」区分に応募した者を対象とした「Tremplin ERC」プログラム(※)による支援(「T-ERC AdG」プログラムと称して始める)。
 ▽若手研究者向けの「JCJCプログラム」採択者を対象に、支援終了の2年前から終了1年後に至るまで、欧州研究会議の資金プログラムへの応募を援助する「JCJCブレークスルー」イニシアティブ。
 ▽外国の機関と共同で採択された「国際共同研究プログラム」(PRCI)のプロジェクトのフランス側の参加者を対象に、支援終了の2年前から終了1年後に至るまで、自身や研究パートナーの支援を求めることができる「Jeton MRSEI」イニシアティブ。

(※)フランスの公的研究機関所属の若手研究者のうち、ERCの公募で高評価を得ながら採択から漏れた者を対象としたプロジェクト改善支援のプログラム。

[DW編集局]