[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立研究機構(ANR)
元記事公開日:
2025/07/21
抄訳記事公開日:
2025/08/26

ANR、2026年行動計画を公開:基礎研究重視と欧州連携・官民共同研究の強化

Publication du Plan d’action et de l’Appel à projets générique 2026 de l’ANR : continuité et nouveaux dispositifs

本文:

(2025年7月21日付、フランス国立研究機構(ANR)の標記発表の概要は、以下のとおり)

ANRは本日、行動計画と今後の公募、特に「通常型公募」(AAPG)に関する2026年行動計画を公開した。これらは、基礎研究および「研究室の好奇心に基づく」研究に重点を置いており、すべての科学分野がその科学的卓越性に基づいて財政支援される。特に欧州全体のプロジェクトへのフランスの研究チームの参加を促進するため、また官民連携研究を効果的に支援するための新たな施策も含まれている。さらにANRはプロセスの簡素化も加速する。2026年行動計画は、9月からの「ANRランデブー」と称する現場での会合やウェビナーを通じて科学界と高等教育・研究関係者に提示される。

ANRの行動計画は、プログラム策定運営委員会(CPP)の協議を踏まえ、高等教育・研究省(MESR)が定めた方針を実施に移すものである。

◇安定した読みやすい構造

2026年行動計画は、四つの大きな柱から成り、それぞれ特定の予算と仕組みを備え、AAPGを中心に置いている。57の科学軸で全分野をカバーし、それぞれ専用の委員会で評価される。特定の分野をよりよく反映し、重複を避けるために、科学軸の名称や範囲に調整が加えられた。例えば「未来の産業と工場」は「商品とサービスの生産システム」となり、人文社会科学を含むより学際的なアプローチに拡張された。

◇新たな優先事項:精神医学

2026年行動計画では、2025年に国家の最重要課題に指定されたこの公衆衛生上の重要課題に対応し、研究チームを強化するために、精神医学という新たな戦略的優先事項が導入された。この優先事項は、人工知能、数学等の既存の七つの戦略的優先事項に追加される。

◇欧州プロジェクトと官民連携研究の活性化

2026年に実施される変更は、二つの大きな方向性に基づく。

・欧州全体でのプロジェクト、特に「Horizon Europe」と欧州研究会議(ERC)の公募へのフランスの研究チームの参加を促進する。
・官民共同研究のための資金支援措置の有効性を高める。

これらの作業は、ANRの簡素化政策の継続と強化に沿っており、新しい措置も本日発表されている。

◇欧州プロジェクトへの応募の敷居を下げ、挑戦的研究への取り組みを支援するため、3つの新しい措置が導入された。

・「国際共同研究プロジェクト(PRCI)」の代表者は、特定のプロジェクト公募を経ずにMRSEI制度(欧州または国際科学ネットワークの構築)に直接アクセスできる。
・「若手研究者支援プロジェクト(JCJC)」に従事する若手研究者は、ERC応募準備のために75,000ユーロの一時金を受けられる。
・ERCで高評価ながら不採択となった優秀なプロジェクトの再応募を支援するTremplin-ERC(T-ERC)の適用範囲が拡大され、Starting・Consolidatorに加えてAdvanced Grantも対象となる。

◇2026年行動計画には、企業との協力促進のための措置も含まれている。

・「企業協力研究プロジェクト(PRCE)」は、AAPG の第2段階から手続きを開始でき、申請から契約までの期間を6か月未満に短縮する。
・中小企業の参加促進のため、助成率が45%から60%に引き上げられる。
・産業講座公募の企業負担の下限額が50万ユーロから40万ユーロに引き下げ、応募増を促す。

[DW編集局]