[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ライプニツ協会(WGL)
元記事公開日:
2025/08/04
抄訳記事公開日:
2025/08/27

Ifo経済研究所による、世界的エアコン需要増大とエネルギー負荷への政策的示唆

Mehr Hitze, mehr Kühlung, mehr Energie

本文:

(2025年8月4日付、ライプニツ協会(WGL)の標記発表の概要は以下のとおり)

地球温暖化の影響から人々を守るため、世界中でより多くのエアコンが必要である。これは、ライプニッツ協会経済研究所(Ifo経済研究所)の研究者も関与した複数の研究によって示された結論である。Ifo経済研究所の研究者パヴァネッロ(Filippo Pavanello)氏は次のように述べた。「断固とした政治的行動がなければ、エアコンに対する世界のエネルギー需要は2050年までに3倍に増加する可能性がある。したがって、より多くのエネルギーを確保し、エネルギー効率を高め、涼しい都市を創出し、行動変容を促す解決策が喫緊に必要である」

現在、エアコンを設置している世帯はわずか27%であるが、この割合は2050年までに55%に上昇する可能性がある。しかしこの増加は均等に分布せず、アフリカでは今世紀半ばまでに冷却設備を利用できる世帯は15%未満と予想されている。このような状況では、世界中で約40億人が機械的冷却を利用できず、極度の暑さにさらされることになる。さらに、低所得世帯は冷房費に最大で収入の8%を費やす必要があるのに対し、富裕世帯は0.2~2.5%で済むため、エネルギー貧困と不平等はさらに悪化する。

これらの課題に対処するため、研究者は、より多くの冷却手段(エアコン)と必要なエネルギーの提供、気候適応、気候変動緩和のための包括的対策を提唱している。具体策には、再生可能エネルギーと貯蔵容量の拡大、エネルギー効率の高い技術、涼しい都市計画の支援、適度なサーモスタット設定などの行動変容の促進が含まれる。エアコンはすでに世界の電力需要増加の主要因の一つである。パヴァネッロ氏はさらに述べた。「冷却された、あるいは耐熱性のある生活空間への持続可能かつ公平なアクセスの確保は、道徳的、健康的、社会的理由から世界的に政治的優先事項でなければならない。都市の気温は上昇しており、激しい熱波による死者数も増加している。行動を起こす時が来ている」

[DW編集局]