[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
マックスプランク協会(MPG)
元記事公開日:
2025/08/01
抄訳記事公開日:
2025/08/28

マックスプランク協会「大西洋横断プログラム」始動:人材流出を防ぎ、欧米連携を強化

Max Planck Transatlantic Program

本文:

(2025年8月1日付、マックスプランク協会(MPG)の標記発表の概要は以下のとおり)

マックスプランク協会は、新たに「大西洋横断プログラム(Transatlantic Program)」を立ち上げ、傘下の研究機関と米国の有力な研究機関との協力およびパートナーシップを強化する。この取り組みは、国際情勢の不確実性が高まる中で、科学分野における人材流出を抑制し、研究力の持続的発展を図ることを目的としている。

本プログラムは、博士課程研究者、ポスドク研究者、研究グループリーダー、所長職、上級研究者、さらに米国の研究機関との機関間連携まで、幅広い層を対象とした包括的な支援を柱としている。

博士課程については、国際マックスプランク研究学校(IMPRS)、マックス・プランク・スクール、大学院センターなどの大学院プログラムへの応募機会が原則として開かれている。ポスドクのポストは、協会の中央ポスドクプログラムの次回公募に備えるとともに、各研究所の研究グループに対して随時個別に応募することも可能である。

また、独立した研究グループを率いる「マックスプランク研究グループ」および「リーゼ・マイトナー・グループ」については、新たなグループの設置を支援するため、追加的な資金措置が講じられる。関心のある研究者は、所定の手続きを通じて応募することができる。

さらに、所長職(ディレクター)についても、米国の研究者による自主的な応募が歓迎されており、関心のある候補者には個別研究所への直接照会や、2025年8月から10月にかけて実施される関心表明の公募(Open Call)への参加が推奨されている。所長に求められる要件や待遇については、協会のガイドラインに基づき明示されている。

加えて、協会は研究所の運営責任を伴わない「マックスプランク先進研究者(Advanced Investigators)」という新たなポストを創設し、6年間(+3年の延長可能)を上限とする任期で採用する。このポストの任用者には、初年度中に欧州研究会議(ERC)のアドバンスト・グラントやスーパー・グラント等の外部資金を獲得することが期待されている。第1回目の公募は2025年7月に実施され、最大12名の採用が予定されている。
さらに、米国の主要研究機関との共同研究を推進するため、4~6か所のマックス・プランク・センター(Max Planck Center)を新たに設立する計画も発表された。これに向けた特別公募も、2025年7月に開始される見込みである。
本プログラムは、欧米間の学術交流のさらなる深化を通じて、国際研究ネットワークの強化と科学技術の進展を図る、マックスプランク協会の中長期的戦略の一環である。

[DW編集局]