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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2025/07/08
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/02
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欧州委、化学産業行動計画を発表 高止まりするコストや国際競争に対応
- 本文:
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(2025年7月8日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は2025年7月8日、EU化学セクターの競争力と近代化を強化するために「化学産業行動計画(Action Plan for the Chemicals Industry)」を発表した。本計画は、高騰するエネルギーコスト、国際的な競争環境、需要の低迷といった主要課題に対応しつつ、イノベーションと持続可能性への投資を促進するものである。行動計画には、主要なEU化学物質関連法の一層の合理化・簡素化を図る「化学物質簡素化オムニバス(Simplification Omnibus on Chemicals)」が併せて示されており、欧州化学品庁(ECHA)のガバナンスと財政的持続可能性の強化に向けた提案も盛り込まれている。
行動計画では以下の措置が提案されている。
・強靭性の確保と公平な競争環境の整備
欧州委員会は、加盟国および関係機関と連携し、生産能力の喪失リスクに対応するため「重要化学品アライアンス(Critical Chemical Alliance)」を設立する。政策支援を要する重要拠点を特定し、サプライチェーンにおける依存関係などの貿易課題に取り組むものである。・手頃な価格のエネルギーと脱炭素化
欧州委員会は、高止まりしているエネルギーおよび原料コストの低減を支援するため、2025年に2月に発表された「手頃なエネルギーに向けた行動計画(Affordable Energy Action Plan)」を迅速に実行する。・市場形成とイノベーションの促進
クリーン・ケミカルの需要喚起に向け、財政的インセンティブと税制措置に重点を置く。産業脱炭素化促進法案、循環経済法案、バイオエコノミー戦略を今後発表する。また、欧州委員会はEUイノベーション・代替技術・ハブ(EU Innovation and Substitution Hubs)を立ち上げ、Horizon Europe(2025~2027年)の下でEU資金を動員し、より安全で持続可能な化学物質の代替技術開発を加速する。・PFASに対する対策
ECHAの意見を踏まえ速やかに提案される、代替手段が存在しない厳格な条件下での使用を認めつつ、科学的根拠に基づく強力な制限措置を通じてPFAS排出を最小化するという欧州委員会の方針を再確認する。 [DW編集局]