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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州イノベーション・技術機構(EIT)
- 元記事公開日:
- 2025/07/14
- 抄訳記事公開日:
- 2025/09/04
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EIT理事会、次期多年次財政枠組みに向けたビジョン・ペーパーを発表
- 本文:
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(2025年7月14日付、欧州イノベーション・技術機構(EIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
EIT理事会は、2028年から2034年までのEUの次期多年次財政枠組み(MFF)における、イノベーションを通じて欧州の競争力を高めるための具体的なステップを概説した最新のビジョン・ペーパー「EIT 2.0 FOR A COMPETITIVE EUROPE」を発表した。
EITモデルの中核は、ビジネス、教育、研究を結集し、欧州全体で協働イノベーションを促進する独自のエコシステム・アプローチである。最新版ビジョン・ペーパーの主要な特徴は、「知識・イノベーション・コミュニティ(KIC)モデル」であり、ガバナンスと運営の合理化、業界リーダーシップの強化、設立当初からの財務的持続可能性など、業績の高いKICに必要な7つの原則を掲げている。
EITは、高等教育、研究・イノベーション、ビジネスという知識のトライアングル(knowledge triangle)を実践し、アイデアをイノベーションに変えるEUの主要な推進力である。EIT理事会は、汎欧州エコシステムの促進者としてのEITの役割強化と、イノベータが適切なEU支援を受けられるよう導くための改革を提案している。
・アイデア創出から規模拡大までのEU施策を結びつける共通のイノベーション枠組み
・イノベータのアクセスを容易にする簡素化かつ調和された手続き
・人材育成、政策実施、投資における相乗効果の強化最新のビジョン・ペーパーでは、EITの将来の役割の中核となる2つの戦略目標を改めて確認している。すなわち、①特にEIT地域イノベーション・ブースターなどのイノベーション格差のある国々における、欧州全体のイノベーション格差の解消、②欧州の競争力に必要な人材を供給するためのスキル格差の解消、である。
[DW編集局]