[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国運輸省(DfT)、Hendy卿
元記事公開日:
2025/09/02
抄訳記事公開日:
2025/09/25

鉄道の乗客サービス向上を目指す26件の最先端プロジェクトが始動

£5 million of government funding for 26 innovative rail projects to boost passenger experience

本文:

(2025年9月2日付、英国運輸省(DfT)、Hendy卿の標記発表の概要は以下のとおり)

運輸省(DfT)による数百万ポンド規模の資金支援を受け、鉄道における乗客サービスの向上を目的とした最先端プロジェクト26件が開始された。

今回の支援はInnovate UKとの連携に基づき、Network Railや鉄道事業者と協働しながら進められるもので、FOAK(First-of-a-Kind)競争を通じて支援されるイノベーティブなプロジェクトは、鉄道上での実証試験を受けることで、事業者による導入の可能性を高められることが見込まれる。今年の採択プロジェクトは、プラットフォームや乗客の安全向上、橋梁への車両衝突防止に重点を置き、必要な場所で鉄道サービスとインフラの改善に寄与することが期待される。

対象プロジェクトの一つである「IntelliPan Network」は、AIを用いて架空線の異常を検知し、危険なサービス中断を引き起こす架線切断を防ぐことで、乗客輸送の遅延を低減することを目指す。

また、他のプロジェクト「SafeRide 5G」は、乗客が車内Wi-Fiを介して自分の端末から安全かつプライバシーを保って事故を報告できる仕組みを提供し、応答時間を短縮するとともに報告を妨げていた要因を解消することで、乗客の安全性向上に寄与する。

26件のプロジェクトは、運輸省からの500万ポンドの資金提供を受け、革新的技術の実証試験を通じて鉄道の現代化と乗客サービスの向上に取り組む政府のコミットメントを示すものである。これらのプロジェクトは、乗客サービスの改善を促し、鉄道利用の拡大や経済成長への貢献を目指す政府の「変化に向けた計画」の一環となる。

これら26件の採択プロジェクトは、本日(2025年9月2日)より新技術の開発に着手し、今後数か月間にわたりテストが行われる予定である。

[DW編集局]