[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学・イノベーション・技術省(DSIT)
元記事公開日:
2025/10/30
抄訳記事公開日:
2025/12/04

2029年度までのDSIT研究開発予算計画の概要

DSIT Research and Development (R&D) plans to 2029/2030

本文:

(2025年10月30日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)発表の標記文書の概要は以下のとおり)

[編集局注:英国行政における年度は4月1日に始まる一年間であり、たとえば2025年4月1日に始まる年度は、元記事では「2025/2026」と表記されているが、ここでは日本での慣例に従い「2025年度」と表記する。]

DSITは、2026年度から2029年度にかけて主要パートナー機関に配分する研究開発(R&D)予算計画の概要を公表した。長期的な経済成長は、強力なイノベーションと研究開発に依存しており、DSITはこの政府方針の実現において中核的な役割を担っている。公的研究開発投資は英国にもたらす利益が極めて大きく、公的R&D投資1ポンド当たり平均2ポンドの民間投資を誘発し、長期的には8ポンドの純便益を生み出すと推定されている。

DSITは、R&D資金をより柔軟かつ機動的に運用するための新たなアプローチを導入する。これにより、プロジェクトが不可避の遅延に直面した場合に会計年度間で資金を移動したり、(公募の応募が低調な場合などに)使い残しの予算を再配分したり、期待された成果を上げていない投資を縮小して、その分、成長を促進する分野や成果をもたらす新たな発見への投資強化することが可能になる。DSITは、R&Dポートフォリオの管理において可能な限り予算に即した執行を目指すが、こうした運用上の柔軟性を活用して費用対効果の最大化を図る。

DSIT全体のR&D予算は、歳出レビュー期間において実質的に増加し、2026年度から 2029年度にかけて総額585億ポンドに達する見込みである。この増額は、経済成長の促進、産業戦略分野の支援、AI機会行動計画の推進に寄与する。今回は、このうち554億ポンドの詳細が示すが、一部のR&Dプログラムは詳細確定中のため含まれていない。

UKRIは、2026年度から2029年度にかけて総額386億ポンドのR&D投資を実施する予定であり、期間末には年間約100億ポンドに達する見通しである。これには、DSITの委託によりUKRIが実施する重要技術分野などの特定活動に対する資金が含まれるが、計画の最終化に伴い変更される可能性がある。ただし、UKRIが他省庁の委託で管理するプログラムに関する資金は含まれない。UKRIへの割当増加は、高等教育セクターと産業界を支援し、英国経済の持続的成長を牽引するものである。

組織/プログム 2026~2029年度 のR&D予算総額(百万ポンド)
英国研究・イノベーション機構(UKRI) 38,586
EUプログラムの英国負担 8,716
英国宇宙庁(UKSA) 2,798
英国気象庁 1,467
高度研究・発明機構(ARIA) 1,220
国立学術研究機関 910
ライフサイエンス局(OLS) 925
国家計測システム(NMS) 558
AI安全研究所(AISI) 240

[DW編集局]