[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2013/11/14
抄訳記事公開日:
2013/11/18

中国、石漠化土地面積がはじめて減少に転じる

我国首次实现石漠化土地面积向净减少转变

本文:

2013年11月14日付の「中国科学報」ネット版は、中国のカルスト地区の石漠化土地面積がはじめて減少に転じたと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国国家発展・改革委員会の杜鷹副主任は11月14日、この6年間の石漠化の総合的な管理により、中国のカルスト地区の石漠化土地面積が9千平方キロメートル減少し、はじめて石漠化面積が増加傾向から減少に転じた重大な局面に到達したと述べた。

石漠化は、カルスト地区の脆弱な生態環境と擾乱とみられる現象が作用し、土壌の大量流失が起こり、岩盤露出面積が大きくなる土地の退化現象である。

中国国家林業局総工程師の陳風学によると、長年の人工造林と封山育林などの生態系構築を通じて、中国の石漠化対策は明らかな効果が現れ、観測結果によると、カルスト地区の石漠化はすでに拡大から減少に転じ、毎年平均1600平方キロメートル減少したという。

これに対し杜副主任は「これは非常にすばらしい成果のひとつであり、中国の生態系構築領域における象徴的な事象である。過去、石漠化は生態系の不治の病と考えられてきた。初歩段階ではあるものの、この6年間で中国の石漠化の管理は、生態環境の改善を実現させ、経済と社会がともに持続可能な発展が可能であることを証明した」と述べた。

また国家発展・改革委員会、財務部、環境保護部、全国扶貧辦公室、林業局、農業部などの部門と8省が近日中に第4回全国岩溶地区石漠化総合治理工程省部合同委員会・現場会を四川で挙行するという。

石漠化の総合的管理は中国の生態環境構築において重大な課題であり、長江、珠江流域の貴州、広西、雲南、四川、重慶、湖南、湖北および広東など8省451県、2.2億の人口を抱える広い地域におよぶ問題である。

[JST北京事務所]