[本文]

国・地域名:
アイルランド
元記事の言語:
英語
公開機関:
アイルランド科学財団(SFI)
元記事公開日:
2013/12/02
抄訳記事公開日:
2013/12/20

日本のコンソーシアムに124万ユーロの研究資金を提供

€1.24 Million in Research Funding Announced for Irish and Japanese Consortium

本文:

アイルランド科学財団(SFI)の2013年12月2日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===

エンダ・ケニー首相は12月2日、アイルランド高等教育協会(Irish Higher Education Institution)のコンソーシアムが日本と協力するにあたって、アイルランド科学財団(SFI)の国際戦略的協力賞(International Strategic Cooperation Award:ISCA)から124万ユーロの資金が授与されることになった、と発表した。アイルランド国立大学ゴールウェイ校の主導の下、アイルランドの研究機関が参加するこのコンソーシアムでは、日本の21の大学と企業、研究機関とが提携している。その目的は、戦略的なパートナーシップを確立して先進の科学研究を行い、産業分野の情報を活用した研究を奨励し、アイルランドと日本の間の産学交流を促すことである。

このコンソーシアムが進めているパートナーシップでは、アイルランドと日本双方の優先研究項目に一致する次の6つの主要分野が研究活動の対象となっている。
1)環境・気候に関する科学および技術
2)情報通信技術およびビッグ・データの分析
3)先進的製造技術および先進材料
4)イメージングおよび光学
5)つながる医療(connected health)を含めた今後のヘルスケア
6)医療器具および再生医療

今年、日本はSFIのISCAイニシアティブのパートナー国に初めて選ばれた(他にも中国、インド、ブラジルが参加している)。アイルランド政府は日本を戦略的に重要な市場と捉えており、コンソーシアムの活動として、日本とアイルランドの両国で2年間にわたって、数々の研究主導型のセミナー・プログラムや産業ワークショップ、学術ワークショップ、学生と研究者の相互派遣に関する活動、特別な技術研修などが実施されることになっている。

[JSTパリ事務所]