[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/07/09
抄訳記事公開日:
2014/08/12

中・米、幹細胞で角膜疾患の治療に協力

中美合作干细胞治疗角膜疾病研究获突破

本文:

2014年07月09日付の「中国科学報」ネット版は、中米両国が幹細胞で角膜疾患の治療に協力すると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

このほど、広東省にある中山大学中山眼科センターの研究チームは、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームと協力し、角膜輪部幹細胞の分化を調節するキーファクター「WNT7A」、「PAX6」が、特定方向への分化において重要な働きをしていることを明らかにした。両研究チームは、皮膚幹細胞を角膜輪部の幹細胞に分化させ、角膜機能の修復に成功し、角膜疾患に新な治療法を提案した。同成果は7月2日、『ネイチャー』(電子版)に掲載された。

今まで、角膜輪部幹細胞の移植は提供者の不足と移植の拒絶反応により制限を受けていた。同研究は、迅速かつ低価格で角膜輪部の細胞を生成でき、角膜表面の修復・再生、角膜輪部の幹細胞の治療に寄与する。これは、臨床で角膜輪部幹細胞の機能障害による重大疾患の治療、近視治療手術後の上皮の修復等、幅広い分野での活用が考えられる。

研究のチームリーダは、カリフォルニア大学サンディエゴ校ヒトゲノム医学研究所所長の張康教授、中山大学中山眼科センター長、眼科医院の劉奕志院長等である。

[JST北京事務所]