[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/08/19
抄訳記事公開日:
2014/10/03

地球観測衛星「高分2号」が打ち上げに成功

中国成功发射高分二号卫星 开启亚米级“高分时代”

本文:

2014年08月19日付の「中国科学報」ネット版は、中国の地球観測衛星「高分2号」が打ち上げに成功したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

19日、高解像度地球観測システム重大特別プロジェクトが初めて立案した重要プロジェクトの一つである「高分2号」衛星が、太原衛星発射センターから打ち上げ、予定の軌道に投入した。同衛星は中国で現在解像度が最も高い地球観測衛星である。同衛星のほか、ポーランドの小型衛星も同時に打ち上げられた。

同衛星は解像度が1メートル級(解像度パンクロマチック1m/マルチスペクトル4m以下)、広い観測幅、高い測位精度、スムーズな姿勢調整能力を持ち、国土資源部(省)、環境保護部(省)、農業部(省)等の省庁が主な利用者となっている。

高分特別プロジェクトは中国国家国防科技工業局によって組織され、関連部門によって実施された。高分シリーズ衛星が取得したデータは、既に国土(土地)利用調査、鉱物資源開発現状調査・モニタリング、環境保護、大気・水環境モニタリング、作物の収穫予測・生育モニタリング、地震災害の観測監視に利用された。

高分2号は今後、高分1号と協力し、高分解能衛星データの活用によって、土地利用モニタリング、鉱物資源調査、都市・農村部の建設企画評価、交通網の整備、森林資源調査、砂漠化モニタリング等を技術的支援する。

「高分2号」衛星及び同衛星を搭載した「長征四号乙」ロケットは、それぞれ中国航天科技集団公司(CASC)と上海航天技術研究院(SAST)によって研究開発され、長征シリーズのロケットによる打ち上げは今回で191回目となった。

[JST北京事務所]