[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科技日報
元記事公開日:
2014/09/11
抄訳記事公開日:
2014/10/29

中国、国家科学技術報告書制度の整備を加速

国务院办公厅转发科技部《关于加快建立国家科技报告制度的指导意见》

本文:

科技日報は9月11日付で、国務院が中国科学技術部(MOST)起案の「国家科学技術報告書制度の設立を加速させるための意見」(以下、「意見」という)を配布し、科学技術成果の完全保存、積み上げ、オープン化・共有と応用移転を推進すべく、国家科学技術報告書制度の構築を急ぐよう要求した。本記事でその概要をまとめる。

「意見」は、国家科学技術報告書制度の設立について、科学技術報告書を研究管理の対象に取り入れることによって、各種科学技術計画間の連携強化、課題重複支援の防止、研究成果の共有、国家研究予算の使用効果の向上、一般市民の科学技術進展への理解増進及び技術応用移転の促進等に寄与できると指摘。また、同制度の対象について、公的資金に支援された科学技術課題が報告書を提出しなければならないと明らかにした。

また、同制度の運営について、「意見」は主に以下の措置を提起した。
・MOSTが同制度実施に関する全体計画、調整と監督検査、及び関連の政策、基準の制定を担当し、各地方、各部門への指導を行う。
・各管理機関の責任を明確にする。
・科学技術報告書の完全保存と集中収納を強化する。過去の終了課題についても、遡ってレポートの提出を求める。
・科学技術の共有・提供制度を整備する。
・奨励・処罰制度を整備し、盗作やデータ偽造などの不正行為を信用記録に残したり、社会へ公開したりする。
・MOSTと関連部門との相談メカニズムを築き、科学技術報告書制度の運営へ良い環境をつくる。

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記事名:NSFC、課題終了レポート公開制度を導入し、成果の普及促進と学術不正防止を狙う
掲載先:JST/CRDS/ディリーウォッチャー 2014年8月22日付公開
http://crds.jst.go.jp/dw/20140822/201408222983/

[JST北京事務所]