[本文]

国・地域名:
フィンランド
元記事の言語:
英語
公開機関:
フィンランド雇用経済省
元記事公開日:
2014/10/24
抄訳記事公開日:
2014/11/27

VTT、オタニエミ研究炉の撤廃に関するEIA報告書を提出

VTT delivers EIA report on dismantling Otaniemi research reactor

本文:

フィンランド雇用経済省の2014年10月24日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2014年10月24日、フィンランド国立技術研究センター(VTT)は、エスポー市オタニエミにある研究炉の廃炉に関する環境影響評価報告書(EIA報告書)を雇用経済省(MEE)に提出した。この研究炉は1962年以来、50年以上にわたり研究、教育、放射線治療、アイソトープの生産等のため運転されていた。

EIA報告書は、環境影響評価手順に関する法律(Act on Environmental Impact Assessment Procedure)に従って、このプロジェクトと代替手段に関する情報を提示するとともに、環境に対する各々の影響をまとめた評価を示している。MEEは、この評価に関する連絡機関としての役割を果たしており、2014年12月31日を締め切りにEIA報告書に関する意見を募っている。

VTTによるプロジェクトでは研究炉の廃炉が検討されており、即時撤廃と撤廃延期という選択肢の中で廃炉が実施される。さらに、撤廃作業によって発生する使用済み核燃料と廃棄物の輸送・中間貯蔵が環境に及ぼす影響ならびにこれらの最終処分(該当する場合)についてもこのプロジェクトで検討される。研究炉の撤廃作業は、2017年に開始される予定。

[JSTパリ事務所]