[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2014/12/11
抄訳記事公開日:
2014/12/26

欧州科学クラスターに参画

Deutschland wirbt erfolgreich europäische Wissenscluster ein

本文:

欧州技術研究所(EIT)が新しい知識・イノベーション共同体(KICs: Knowledge and Innovation Communities)に関する公募の採択を実施。これに関して連邦教育研究省(BMBF)が概略下記のような報道発表を行った。

EITは、ブダペストで新しいKICsの公募に採択された機関を発表した。ドイツはKICs「原料」をベルリンから、KICs「健康な生活及び活発な高齢者」をミュンヘンから統括することになった。

EITは、教育、研究、イノベーションの知識トライアングルを、これまで類を見ない水準で欧州レベルのネットワーク化を図る試み。テーマ別に組織された出口指向のKICsにおいて、プロセス、製品、サービスを開発し、企業家的思考を学生時代から養っていこうともの。上記二つの新しいKICs、「原料」と「健康生活」については2020年までに最高5億4,000万ユーロのEU資金が投入される。

これまで確立された「気候」、「エネルギー」と「IT」に関するKICsにおいても、ドイツの研究機関が既に参加している。国内の大学や研究機関と並び、特に連邦政府の「先端クラスター」プログラムに採択されているクラスターが欧州域内の様々なクラスターの核として真価を発揮することが期待されている。

KICs「原料」に、22か国116パートナー機関が参加するKICRawMatTERS(ベルリン)が選考された。統括はヘルムホルツ・センター・ドレスデン‐ロッセンドルフが行う。このKICsの目標は、金属学的プロセスにおける資源効率化と精製の改善である。

KICs「健康な生活及び活発な高齢者」には、欧州6か国144パートナー機関によるInnoLifeコンソーシアム(ミュンヘン)が応募し採択された。ドイツ側は、BioRNクラスター、マックス・プランク協会、アーヘン工科大学、シーメンス・ヘルスケア、ミュンヘン工科大学が参加している。このKICsの目標は、生涯を通じての健康維持や活発な高齢社会への貢献に関するコンセプトを作成することである。

次の公募はKICs「製造における付加価値」、KICs「未来の食品」のテーマで2016年初頭に行われる見込み。

[DW編集局]